ピースボートのHPを参考にして歴代のピースボートチャーターの客船を古い順にイラストで紹介していくこのコーナー、今回はその最終回。
2003年から現在までにチャーターした客船の数々をご案内します。
↑「ザ・トパーズ」 トパーズ・インターナショナル・シッピング 32327トン 1956年建造
ピースボート史上、最も大きく、最も古く、最も長い距離を航海し、そして唯一のタービンエンジンだった船。わたしにとってはこの船が「THIS IS THE PEASEBOAT」です。
もとは英国カナディアン・パシフィックラインの北大西洋定期航路の客船「エンプレス・オブ・ブリテン」として建造され、数々の船歴を経てきた大変由緒のある客船でした。
2003年6月の第41回地球一周クルーズから2008年の第60回まで地球をなんと17周もしたのち、その役目を終えてインドの地で静かにその波乱万丈の一生を終えています。
↑「ふじ丸」 日本チャータークルーズ 23340トン、1989年建造
それまで貨客船や貨物船を改造した船か、外国から購入した船などばかりを使っていた日本の客船界に誕生した初の外航大型客船としてエポックメイキングな存在で知られています。
といってもサイズは世界のレベルから較べればほんの小さな船でしたし、内容も研修船的な意味合いが強く、決してクルーズ専用船とは言いがたいものがありましたが、この船の誕生は国内の客船ファンを大いに喜ばせてくれたものでした。
建造当初は商船三井客船に所属していましたが、現在の会社に移籍後はほとんどこうしたチャーター専用で稼動しています。
ピースボートでは韓国のNPOとの共催(PEACE&GREEN BOAT)で2005年から毎年、合計4回にわたって韓国と日本を中心としたクルーズに使用しています。
↑「クリッパー・パシフィック」 ISP 22945トン 1970年建造
現在では巨大クルーズ客船会社に成長したロイヤル・カリビアンの記念すべき第一号船「ソング・オブ・ノルウェー」として建造され、1978年には船体延長工事も受けています。
ほかの多くのピースボートの客船と同様にいくつかの船名と船会社を経て、昨年引退する「ザ・トパーズ」からバトンタッチする形で地球一周に旅立ちましたが、トラブル続出で2度目の地球一周の途中のトルコでついにリタイヤ、後出の「モナ・リザ」に急遽バトンタッチされてしまったのは記憶に新しいところです。
↑「モナ・リザ」 キーマ・シッピング 28891トン、1966年建造
スウェーデンの名門船会社スウェディッシュ・アメリカ・ラインが北大西洋定期航路兼クルーズ客船として建造され、日本でもなじみの深かった「クングスホルム」を1978年英国P&Oが購入してほぼ現在の姿になりました。このP&O時代にも「シープリンセス」の名前で何度となく来日しています。
その後、やはり色々な船会社と船名を経て現在に至っていますが、2010年をもって現役を引退、スウェーデンのイェーテボリで浮かぶ博物館兼ホテルになることが計画されています。
昨年秋、前述の「クリッパー・パシフィック」の第63回地球一周を途中からリリーフするかたちで登板し、現在航海中の第64回でも引き続き地球一周を継続中。
ただし、この航海のあとはドイツの旅行会社でチャーターの予定が入っているため、次回からは「クリッパー・パシフィック」に戻る予定になっているようです。
またしても楽しいシリーズでした!毎度ありがたいことですm(__)m
じゃむオジさんにとって「ザ・トパーズ」は思い出たっぷりの船だったでしょうからね・・・
次はどんな船がチャーターされるのか?今から興味津々です。
完全復活した「クリッパー・パシフィック」?
「完全復活」??
・・・信じられません。ボロボロですよ、クリッパー・パシフィック。
Punipさん
お聞きするのを忘れてました。
あのMonaLisaの煙突の印象はいかがでした。
うわあーーーーだったりして。
別なお話ですが、先週のある日、シドニー港に客船が寄港しすぎて、停泊するところがない「ミレニアム」がなんと「沖がかり」となりました。
どういうことかというと、横浜の大桟橋から1キロくらいのところに錨をおろして、ボートで船客を運ぶような形で、奇妙な風景でした。
Asuka IIも一度泊まったバースからその夜、別なところへの移動をさせられるくらい、毎日別な船が出入りしています。
是非一度シドニーへお越し下さい。
James
クリッパー・パシフィック号、現在、トルコ・イスタンブール
「第62回ピースボート 地球一周の船旅」での出来事(資料集)より
「62回クルーズに引き続き、63回クルーズでもトラブルが多発し、1ヶ月の遅延後ギリシアのピレウスでこれ以上の運航を断念した、客船クリッパーパシフィック号の最新状況をお知らせします。」
ありがとうございます。
「クリッパー・パシフィック」の状況がよく判りました。
jamesさん、モナリザの煙突は事前によく知っていましたので特に驚きはしませんでした。
もっとも最初にHPで見たときは呆れましたが(笑)
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