妻もサーフアンドタープをメイン料理にお腹を満たした僕達はこの有意義な2時間を超えるテーブルを後にデッキをのぞいてみる。
アルコールを口にしていない僕達には夜風は少し寒く「上着を持って来ればよかった」と思わせるアドリア海。
まだ地中海には出ていない。
旅の始まりを祝っているのか、または一緒に来た仲間と気を良くしているのか3組、6人程の男女のペア(と言っても年齢層は高い)が肩を組み、腰に手を回し少々場違いではないかと思うような大きな声を時々発しデッキをどこに行くとまでもなくフラつく。
一瞥を投げるほどの嫌悪感はないものの・・・。
酒に酔うことのない僕はどこか面白みのないやつだ。
このような光景を見たのは今回のクルーズで最初で最後だ。乗り合わせている方たちはいたって普通の50代以上ばかりに思う。
もう11時に時間は近付こうとしている。
プールのあるDeck12のフロアには進行方向に向いて一つだけ時計がある。
それをDeck14のブルーの色の塗られた甲板から確認する。
Deck13の表記が無いのはやはり「13」と言う数字の持つ意味なんだろう。
僕達の意識からすると「そろそろ部屋に戻って明日の朝も早い事だから寝ようかなぁ。」
しかし、船の世界はナイトライフを楽しむのが当たり前のようだ。
これからの時間Barでお酒を飲んだり、ショウのステージを楽しんだり、カジノで勝った負けたのドンチャンとまでも行かないまでもの時間を過ごすものらしい。
ツアーで来た事がないので判らないが「ラベンナ」の朝の集合も10時頃、入港の朝をゆっくり。
今日の船内新聞に「デビットカッパーフィールド」によるイリュージョンがあると書いてある。
あのデビットだ!
このショーを観るだけでも価値がある。
マジックは好きなほうだ。
さあ、デビット魅せてくれ。
期待に胸高鳴ったが僕の知っているデビットとは違った。
客いじりのコメディアン。
やっぱり部屋に帰ろう。
妻も分からない英語で客をいじっていても面白くなさそうだ。
部屋に戻る。
朝食も余裕を持って。
入港シーンもデッキの上から満喫できる。
なのに早く寝る意味などあるのだろうか。
明日の朝の集合だって早くないのに・・・。
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