それぞれの買い物を終えて船へ。
ナポリの街は薄明かりが射している。
この街を後にしたら次の街で下船だと思うとナポリに名残惜しさを感じるのかこの一週間にそれを思うのかどこか足取りは軽くはない。
あの小さな町の駅のような場所を通って戻る頃にはナポリに来た時よりも明るくなっているのがさらに後ろ髪を引かれる想い。
気持ちを切り替えていかないと・・・と自分に言い聞かせながら「やっておきたいリスト」は制覇したのかを復習してみる。
やり残した事はないか。
心残りはあの「トスカーナ」
イタリアレストランだけだ。
ファンネルカラーの大きな傘を返却して馴れた様でX線も通過。
部屋に戻る少しの歩数のあいだに妻が言う。
「ねぇ、今日の晩ご飯、トスカーナにしない?」
諦めきれていないのは彼女の方が上だ。
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