QE2船体傾きの件

yotajiiさんこんにちは。 私が思うに 大型船特に重心の高い客船の場合係船ロープで固定する際に強いテンションでロープを張ると横風時に船体バランスを崩しやすいので岸壁とは反対側にトリミングをかけてやることでバランスを維持させようということではないでしょか そう思っていたんですが・・・違うかも。

下の写真を見ると左舷側からの風が強いように見えます この場合船体は岸壁側に強く押されている状態なので安定する気がします 係船ロープの張りも少し緩く見えます 要は船体を岸壁にしっかりと押し付けてタラップなどの外れる心配も考えているのかな〜と思ってました。 なのでその場の状況（天候）によって違いが出るのではないでしょうか。 これはあくまで私の想像です すみません。

大阪入港時に傾きは気づきませんでしたが、バラスト調整の問題なんでしょうね。 着岸時にロープで調整する事はないようです。 過去に神戸にロッテルダムが 左舷に傾いて入港した事を思い出しましたよ

Yotajiiさまのホームページが見れなくなっていますが・・・。

横傾斜(heelと言います)はいろいろな条件で変わります。最も影響を受けるのは重力分布です。左右が均等に重力が架かるようにしておかなければ横傾斜が大きくなります。貨物船では積み付けのときに十分に事前計算を行なう必要があります。もちろんバラスト調整と言う作業で均等になることがありますがバラストタンクの容量など限界があります。客船の場合は重量物の積載はありませんので、飲料水などの清水タンクのアンバランスが一番の要因ではないでしょうか。

風でheeelをすることはありますが、船体上部が風下側への風力を受けて、船体下部(水に浸かっている部分)は影響を受けませんので、左からの風であれば逆に右に傾くと思います。また、これだけ大きな船体ではこの程度の風(船尾の国旗のたなびきから考えると)では、影響はないのではないでしょうか。

heelした船での居住性は最悪です。客船では常に調整をしているはずです。あえてheelさせる状況は考えられません。何か特殊な用件・原因があるはずです。でも停泊中なので、何らかの目的のために故意的にheelさせていると考えれば、ちょうどタンカーで水をとっているようだし、古い水と新しい水を混ぜたくないので右舷側の水タンクを空けたと考えるのが自然だと思います。出航のときにある程度直っているのはこのためではないでしょうかね。

でも、上の見解は個人的な見解に過ぎません。実際のところはQE2に聞いてみないと分かりませんよね。あくまでも想像の域を出ることは出来ません。ただ、係船策の張力を含めた自然の外力の影響ではないと考えます。

まあ、スポーツ放送の解説者と同じで、あくまでも外から見た見解です。ご本人達は笑ってるかも知れないですね。「ただ傾いているだけだよ」てな感じで。。。ちょいとバラスと調整に失敗しただけです。。。意外と時間がかかる作業ですからね。

もう一言、桟橋と綱引きして遊んでいるようにも感じる写真です。一生懸命に上体をそらして策を引いています。

あのぉ。。。大阪入港をアップしている方の写真を見ると、逆にheelしているように見えるのですが。。。自信がなくなってきました。やはりQE2本人に聞いてみないと解らないです。。。。。大阪での綱引きはQE2が負けているようです。