海外のフェリーのご紹介です。
先日の記事で、fanship7さんから鋭いご指摘を受けまして。
言葉で説明するのはなかなか難しいので、絵でご覧いただきます。
船はNORFOLK LINEの"MAERSK DUNKERQUE"です。
2005年の10月に就航した、まだまだ新造船です。
この後、同型の姉妹船で、2006年2月に"MAERSK DELFT"。
2006年6月に"MAERSK DOVER"っていう船が就航してます。
総トン数:35923トン 船長:186.65m 船幅:28.4m 喫水:6.75m 速力:25.8ノット カーデッキレーン長:2000m 乗客定員:780名
欧州のフェリーにしては、乗客定員が少ないのが目に付きます。
この船、実は韓国のサムスン製。
英仏海峡での競合相手であるP&Oのフェリーは実は三菱下関製のものがあります。
こんなところでも日韓造船業界バトルは繰り広げられているわけですね。
で、問題の船首部分ですが...
まずは、バウバイザーを上げている状態をご覧ください。
日本のフェリーのバウバイザーと比べると、開口部が少ないのがお解かりいただけると思います。
じつは、このバウバイザーで出入りするランプは二段構造の上段部分だけで、下段はバウバイザー
の下側が更に観音開きで開きます。
バルバスバウの直上の構造物は、この下段バウランプの補助構造物になります。
下段側が奥まったところに入り口がある分、この構造物で補っている訳です。
こうすることで上下二段を同時に使って車両の積み込みが行えるわけです。
新しい船とあって、ブリッジも近代的です。
欧州のフェリーというと、売店の充実が欠かせませんが、この船もなかなかです。
キャビンは実用主義。
売店の写真でビックリしました。すごい充実ですね。
yotajiiさん、詳しい解説、ありがとうごいます。 これは、凄いギミックです。 ただ、港湾側もこの船に合わせた設備が必要で、それも韓国製だとしたら上手い商売かも。 一番最初の画像を見ると高さが際だちます、二重構造に出来るわけです。 しかし、新たな疑問が、今度は NORFOLK LINE の、Nの部分の縦長の扉が気になってしまいました。 私が予想するに、乗客用の脱出シューターが納められているのでは。 これだけの高さがあると、フリーホールでは、かなり怖いですから。
ハイテク機器が並ぶブリッジはさすが最新鋭船ですね。つい、リメイク版の映画「ポセイドン」のブリッジのシーンを連想してしまいました。長さも幅も極端には大きくないのに総トン数は大きいことが不思議に思えてしまったんですが、もしかして数値は満載排水量?、許容積載量が大きいのでしょうか?
太平洋フェリーあたりも売店は充実してると思いましたが、質的な部分でだいぶ違う感じはしますね。基本的に国際航路ですから。昼間の長時間航行も多いので、尚更なんだろうと思います。
桟橋側の設備も確かに専用設備になりますね。まだ他航路に展開するまでには至っていないようですが...結局、フリークエンシーとかの要件で、この航路程、そういう要件が高いところがあるかどうかでしょうね。扉の件は、資料を完全には読んでいないので、載っているかどうかは解りません。じっくり読んでみます。
総トン数は"国際総トン"になります。それにしても数値が大きいのは確かなのですが、この船、実はかなり背が高い船です。カーデッキ自体は3層しかないのですが、うち1層は2層吹き抜け分の高さがあります。実質4層分の空間を持っていることになります。また1層あたりの高さもかなり高めになっています。デッキプランも持っているので、改めて記事にさせていただきますね。
fanship7さん、資料を読んでみたのですが、特に"シューター"の記載はありませんでした。ただあの扉、両舷にあって、しかも扉の最上部にはライフラフトが装備されているので予想は当たっているかもしれません。
あと、港湾側の設備ですが...二階建て構造のランプを持っているのは船首側をつけるカレーだけで、ドーバー側は船尾をつけるので二階建て構造にはなっていないようです。カレー側もNORFOLKの2つの桟橋のうち、一つだけがこの構造になってました。
yotajiiさん、コメントが遅くなりましたが、いろいろ教えて頂いて楽しいです。シューターの件は謎として、とっておきますか。
そうですね。何か出てきた時に記事にさせていただきます。
なんていったそばから申し訳ないんですが...(^^;)記述が見つかりました。これだそうです。 http://www.viking-life.com/usr/viking/VikingDotCom.nsf/linkopen/Subcategory-MarineEvacuation-EvacuationChute?opendocument
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