今回もまたIACE にお世話になり、8/22~29の間、シアトル発着「クラウン・プリンセス号で行グレーシャーベイ国立公園&アラスカ8日間」クルーズに熟年バックパッカー2人で参加しました。このコースは人気があるのでしょう。乗客約3,000人のうち、日本の旅行会社3社から数十人の日本人も参加していました。私たちは5回目のクルーズ(過去カリブ海、地中海、バルト海、カナリア諸島で、毎回クルーズ会社が異なる)で、その全てが上質なサービスでしたが、今回は他の船会社との違い・得失も併せレポートしたいと思います。
8/22:シアトル乗船
さてシアトルの安宿から市バスで埠頭近くに降車、歩いてチェックイン場所へ。が他の皆さんはタクシーかチャーターバス、こんな貧乏旅行は我々だけだろ~なぁ。14時前の到着だったが、まだ結構な混みようだ。チェックイン後は例によって船内の探索、広すぎることと左右対称でどの階も造りが同じためいつも迷うことに・・・。簡単な自分地図を準備するに越したことはない。
8/23:終日航海
船は北上、一路ジュノーへ。相当な速度のためか、今までに経験のない縦揺れを感じる。風と寒さのためデッキで日光浴や読書という訳にも行かず、早速トレーニングジムで時間潰しをすることに。でも揺れのため、マシン上では取っ手を握りながらのランニング。その後は楽しみで贅沢なディナー、ビールとともに思いっ切り堪能しました。さらにショータイムですがこの日は漫談?ステージ。当然英語でしょうから何を言ってるものやら、笑うに笑えず。
8/24:ジュノー
ここでの目玉はメンデンホール氷河。下船後ダウンタウンからタクシーで向かい($30)、徒歩で奥の展望台へ。ここからでも充分に近い広大な氷河を観られて感激&記念撮影。帰りは徒歩30分のバス停から市バスで、文字通り市民の足として住宅地を巡回しながら1時間かけダウンタウンへ。時間は掛かるが逆にジュノーの市内を観る良い機会に。ダウンタウンではCaféで休憩や散策後帰船。ショータイムはテーブルマジック、これも語りが多く笑うに笑えず。
8/25:スキャグウェイ
下船後、徒歩10分の中心地へ。ここはゴールドラッシュ時代に生まれた街で、西部劇の巨大撮影セットそのままの景観はあたかもタイムスリップしたかのよう。ナショナルパークセンター主催のフリーウォーキングツアーと映画鑑賞に参加し、あとは気ままに散策。目玉のホワイトパス&ユーコン鉄道は往復3時間で何と$130近く。貧乏バックパッカーとしては諦めざるを得ず、代わりにまたビールとワインを仕入れて帰船。この日のメインショーはお休みだった。
8/26:グレーシャーベイ国立公園
今日は全日クルージング。一路ベイの奥へ奥へと進むうち砕氷が見え始め、その上で可愛い海鳥類が戯れ、いよいよ目的の大氷河が目の前に現れる瞬間。乗客はその造形とド迫力に静かな歓声が・・・。船は1時間ほど停船しながら180°向きを変えて全員に配慮。間近で観る氷河の広大さ(高さ20階建ビル相当、幅500mほどか)とともに、一部が崩落するときの不気味な響きと水面を叩く大音響は想像を絶するものが。今宵のショーは迫力あるダンスと歌で堪能。
8/27:ケチカン
徒歩一周30分ほどの、きれいで落ち着いた佇まいの小さな街。他の大型クルーズ船も同時に着岸し、観光客が溢れ一気に賑やかに。逆に言えば、それ以外はどんな産業が? 先ずは市バスでトーテムポールの公園へ、トンボ帰りで市街のクリーク通りなど見学。夜の船内ではダンスフロアでコメディマジック、シアターではダンスと歌。良質のエンターティメントを続けて楽しみ大満足。
8/28:ヴィクトリア
下船はまだまだ明るさが残る夜7時、徒歩20分ほどでダウンタウンへ。ここはカナダ、今までの寄港地とは異なる街並みや人の多さ・動きから、観光産業だけではない違いが感じられる。暫し後、鮮やかな夕日とともに街中がライトアップされきれいな街が一層引立つ。ゆっくり観光・散策し、歩きながら帰船。
8/29:シアトル下船
朝7時帰港し、急ぎのゲストから順次下船。港からは専用バスで空港まで送ってくれ、専用のチェックインカウンターからスムーズにゲートに向かえた。
番外編
- ・グレーシャーベイからビクトリアへの航海中、窓側の客がざわつきチョットした歓声が上がった。一瞬ホエールウォッチングができたとか。
- ・寄港地の交通ほか公共機関は殆どがシニア料金制あり、ただでさえ安いものがさらに財布の負担が軽く。反対に飲食は高く、日本の2~3倍の感。
クラウン・プリンセスの特徴・得失
- ・○ダイニングには日本語メニューも用意されている
- ・○寄港地で購入・持込のビール、ワインはフリーパス
- ・△プレミアム客船の中でも重厚で落ち着いた雰囲気
- ・×反面、ゲスト参加型船内イベントの盛り上りに欠ける
- ・×シアターでのショータイムが40~45分と短い。他船では1~1.5時間
- ・×しゃべり主体のショーは、英語圏以外の客には分からず不評
今回のクルーズ目的は「アラスカの氷河」。それを間近で堪能&感動、しかも全行程とも天気に恵まれ、日常から離れた贅沢な時間がゆったり過ぎる別世界は至福の一時でした。また私たちはいつも、クルーズ前後に近隣を周遊する全3週間程度の日程を組み、自由・気まま旅行を楽しんでいます。もちろん今から次の旅行+クルーズの計画もしていますよ。