2月15日出航、ブエノスアイレス発着のセレブリティー・インフィニティー。
ブエノスアイレス迄行くなら、ヨーロッパ系エアラインも有りだが、冬期の寒波を避けるためとアメリカ乗り継ぎの面倒回避等々と費用も安いエミレーツを選択。長時間のフライトで遠路遥々行くならと思い、12日から前3泊して、南米のパリと称されるブエノスアイレス町歩きを楽しんだ。エセイサ国際空港から市内へのアクセスはレオン社のバスを利用。レイテロー公園近くに空港バス発着所があり、そこから市内のホテル迄別の車で送ってくれます。毎30分ごと24時間で一人16ドル(140ペソ)。このバスの他に、空港からホテル直行のレオン社のバン車もあり、1台69ドル。4人ならバスと同額くらい。空港税関を出た直ぐ左側にチケット売り場が有り、そこでホテル名を告げチケットを買い、空港出口の左手前方にバス乗り場があります。簡単で安全です。
13日 ボカ地区のカミニートに
徒歩可能ですが、セントロから行き帰り共152番のバス、一人6ペソ約60円。ボカのレストランや広場でタンゴダンサーが踊り、カラフルな建物、多くの観光客でにぎやか。一度行く価値有り。両替について…空港や正規窓口なら1ドル=8~9ペソがフロリダ通りの闇両替は1ドル=12~13ペソ。至るところでカンビロ?と声をかけてきます。私達は100ドルを闇両替したが正規と比べ400ペソ得。
14日はエビータのお墓も含めレコレータ地区を観光。ブエノスアイレスで気を付けるのは、マスタード強盗、背後から全身にかけてきます…。頭からズボン迄、私達もかけられましたが、犯人は観光客を装った中年女性でした。何も盗られなかったけど、洋服は汚れて気持ち悪かった。
15日チェックアウト、セントロのホテルからクルーズターミナル迄タクシー40ペソ迄。今回のインフィニティーは2012年アラスカクルーズ以来2度目で、昨年同形のミレニアムにも乗船したので船内設備はほぼわかっているから船内探検はしなかったけれど、やはり乗船時のワクワク感はあります。乗船後先ずディナーの窓際二人席を交渉しゲット。
15日~18日 終日航海日
南下するにつれ、日毎寒くなってきた。18日になると、プールで遊ぶ人は無くなり、ソラリウムのプールやジャグジーは満員。デッキはダウンジャケットが必要。
19日ウスアイア寄港
テンダーの予定が2時間も早くポート着岸でラッキー。目的は世界の果て号乗車。港から始発駅迄タクシー4人で120ペソ。駅チケット売り場でツーリストクラス往復420ペソと国立公園入園料140ペソを払い9時30分発の可愛い蒸気機関車を利用。世界最南端を走る観光車です。
ガイドブックでは本数が少ないと記載されていたが、わりと頻繁に運行しているようです。私達はタクシー+世界の果て号往復二人分で約100ドル。船はセントロの直ぐ前なので、船で食事して再度町歩きをした。
ウスアイアは夏と言ってもコートが必要。ウスアイアの町の背後の険しい雪山(マルティアル山脈)をバックに濃い緑の山あいに家々が点在し、ポートにはカラフルな建物が並び、南極圏迄わずか1200キロとは思えない。マゼランがこの地の原住民の灯りを発見し以降ヨーロッパの植民地として発展、今はチリ領とアルゼンチン領半分ずつに。
20日 早朝南米大陸最南端の岬ケープホーン沖到着
明けきらない早朝から11階展望ロビーは多くのゲストが集結。岬の灯台やモニュメントも見えますが、打ち寄せる波しぶきと強風で写真は期待薄。快晴ならキレイだと思い少し残念。デッキは強風で吹き飛ばされそう。ドレーク海峡めがけ荒波の航海は強風が窓に音を立てて吹き付け、さながら台風みたいで、時々大きく左右に揺れた。これが南極だと思い、揺れも楽しんだ。
21日 クルーズのメインイベント。
朝からあいにくの雪で、何も見えません。11階のデッキは風雪が強く、重装備し、雪だるまを作り、午後からの快晴を願う。昼食後急に晴れ、真っ白な氷山が現れ、ハラダイスベイを見て感激。船は静かに旋回し、360度氷山に囲まれた景色は美しいと言う他言葉が出ない。約2時間船は旋回し、周りをいくつものペンギンの群れが海面をぴょんぴょんと跳ね、船に近づいてくる。朝はあきらめていたけど、晴れてラッキー。その後ジェルラッシュ海峡を通過する夜8時頃迄氷山を避けながらゆっくり航行。今の時期日の入りは遅く9時頃迄景色を楽しめる。途中、南極大陸に上陸するための観光客船か?二艘見えた。見た事の無い景色を堪能した最高の一日でした。
22日午後2時から夕方にかけてエレファント島クルージング
南極海域最後のクルージングで、午前中は波も高く、曇天で何も見えない。午後3時頃エレファント島に近づいた頃、陽がさして氷山が見えた。高い山あいからの氷河や切り取ったような四角形の巨大氷山がいくつも流れています。急に悪天候になり、風雪が強まったり、晴れたりと天候が再三急変した。夕方5時過ぎにフォークランド諸島めがけ船はスピードを上げ、夜間はずいぶん揺れた。翌日は終日航海日。船は北上するにつれ、暖かくなり、デッキの雪はすっかり溶けた。
24日 フォークランドのポートスタンリー寄港
テンダーにて下船。港に地元の観光マイクロバスがたくさんあり、小さいペンギンが見られるビーチ迄往復1人20ドルのシャトルバスがあり、波打ち際のペンギンの群れやドルフィンも見られます。岩山高く迄ペンギンが登り、遊歩道の直ぐ近くの草むらに今年産まれたばかりの赤ちゃんペンギンが巣から出てきます。ちょうど毛が生え変わる頃で背中が薄くなっています。港のダウンタウンはイギリス領だから通貨はポンド表記だが米ドルも使えます。フォークランド紛争の記念碑やサッチャー元首相の胸像もあります。町は海沿いに広がり、クルーズ船のゲストだけが歩いていて、島民はあまり見かけません。 夕方南パタゴニアのバルディス半島目指し出航した。
25日は終日航海日
昨日迄の寒さや風は無く、服装も身軽になった。船の食事について。日本語メニューはありません。ディナーは好きな時間に行くセレクトを予約すると、ショーやプログラムを優先してディナーが食べられます。メニューの左側は毎日注文でき、右側はその日限定。メニューは前菜、サラダ、スープ、メインの順番で、並びはセレブリティー共通。エスカルゴが毎日の前菜メニューにあり、日替わりの前菜と合わせてほとんど毎日二品注文した。 メインはどれもボリュームがあり、デザートもエクセレント。夜のビュッフェには毎夜刺身、寿司があり、料理は美味しい。アイスクリームコーナーが夜遅く迄あり、アイスクリーム、シャーベットが数種類日替わりで出ます。オススメです。
ショーに関してはアルゼンチンタンゴダンサー二組が乗船していて、船内のラウンジでアルゼンチンタンゴが見られ、レッスンもあります。夜のショータイムで本場の官能的なアルゼンチンタンゴショーを堪能、感激した。ブエノスアイレスでタンゴショーを観たかったが、ホテルに帰るのが深夜に及ぶことから諦めていたので、素晴らしいタンゴショーは本当に良かった。ショータイム全般の感想はアクロバット、ダンス、歌が日替わりであり、見るだけで楽しめるショーが多い。
26日 プエルトマドリン寄港
セントロ迄約20分無料シャトルバスあり。セントロから観光タクシーでプンタロマに行きオタリアを観た。海辺にたくさんのオタリアの家族がいます。セントロから草原バンパの中を砂塵を巻き上げて走ること30分。公園入園料は80ペソ。観光タクシー1台4人で80ドル。海沿いのセントロはホテルや土産物屋やスーパーマーケットがあり、賑わっています。太陽が照りつけ気温31度暑い。急激な気温差です。
27日 終日航海日
預けたパスポートの返還やアカウント、デパーチャータグの確認。そろそろ片付けしなきゃ。
28日 モンテビデオ寄港
ターミナルはセントロ近く。旧市街地のサバラ広場からマトリス教会、憲法広場、独立広場、カガンチャ広場迄メインストリートを徒歩で散策。革製品は良質で安い。憲法広場で骨董市がありアクセサリーや小物や置物等々が世界中から集められたようで日本の焼き物やラジオもあり面白い。マトリス教会は築250年ステンドグラスが綺麗な立派な教会。町にいくつもの両替屋があり、米ドルのレートは安定しているがアルゼンチンペソのレートは売り買いが倍位違う。昼過ぎ船に戻り、下船の荷物整理。
3月1日 ブエノスアイレス帰港
クルーズターミナルからエセイサ空港行きレオンバスターミナルまで、ゆっくりで徒歩約20分。バス代は空港まで1人130ペソ。あっという間の二週間。
今回東京からH社のツアー客が18名乗船。私達はエコノミー、インサイド、ホテル三泊とチップ、tax込み総額50万円。寄港地ではウスアイアの世界の果て号乗車、ポートスタンリーのペンギンを見る、プエルトマドリンのオタリア、モンテビデオの町歩きも問題なく全て予定通り楽しめました。観光費用は1人100ドル以下。個人旅行は気楽に安く楽しめます。
南極海域では今まで見たことの無い氷の世界、雄大な氷河等々、そこで生きるペンギンの群れや赤ちゃんペンギン、ドルフィンに出合い感動した。