実は一年前の7月、以前無理やりシルバーシー・スピリットに付き合わせた友人が二度目のクルーズでしかも最後のクルーズだろうと他の人と選んだのが、このジュニアスイートの同じコースのクルーズでした。 IACEの南さん推薦の喜多川リュウ著の豪華客船クルーズバイブルによるとシルバーシーはクイーンエリザベスより星が一個多い五つ星の格付けになっている。それとどこかにシルバーシーはウルトララグジュアリー船だ、とも書いて有った。そんな船に乗った彼女のこの船に対する感想は「別にどうってことなかったわ」だったのだが・・・。 今回IACEでジュニアスイートの特別価格が出て「それ~!」と飛びついた私は乗船して大満足だった。 あまり大きい声で言ってはいけないかもしれないが彼女のそれとこちらでは値段に凄い差が有る。
彼女の方は全員の客室はジュニアスイートでフライトはプレミアムエコノミーの「ワンランク上の旅」とのキャッチコピーの某旅会社のツアーで寄港地観光が三か所付き下船後のバルセロナでは観光とホテル一泊付いてそれでツアー代金は50万円チョット。(チップが込みかどうかは忘れたそう・・) 客室のクラスもクルーズの航路も同じで時期がこちらは2か月早いだけ・・・。 それでこちらの方はクルーズ代金がジュニアスイートの特別価格で総額76000円。チップは別で76ユーロだったか、それぐらい。 フライト代金を足しエクスカーション代を各寄港に足しても差額は大きい。だからこんなクルーズを探し出せるIACEのクルーズeニュースが大好き(いつも配信されるのが楽しみで待ちきれない。お値打ち価格を見つけたりいろいろ想像しながら計算したり・・。脳トレにもなりそうで楽しく考え、結果的に脳が活性化されるよう。私の脳はこれで人並みを保っているのかも???) 確かにシルバーシーと比べるとソブリンのバスルームは殺風景だった。でも一泊一人6万円のホテル並みといわれるバスルームと比べるのは酷だろう~!ソブリン号の客室は素敵な色使いで、しかも引き出しが沢山有り使いやすく気に入った。客室に入ると造花だが花が出迎えてくれるのも嬉しく大満足!!
客船全体の印象は
まず乗船してビックリしたのは若者が多いこと! 大学前とおぼしき女の子が5・6人のグループに男の子が一人くっついている感じで闊歩しているし20・30代の男女も多く、こんな若者の多い客船は見たことがない。ショーも若者向けのが有り「ロックは死なない」や「ビートルズ特集」の熱気が凄い。「ロッは・・」の時は熱狂的で後で演出だったと知ったのだが舞台に上がろうとする若者たちとボデーガードマン達との小競り合いにも演出とは知らず驚ろかされた。 でも面白かったのはビートルズ特集をみんなで一緒に歌ったりしていたのだがスクリーンに英語の歌詞が出て歌うようになったら途端にみんなの歌う勢いが弱くなってしまった。「あ~やはりここはスペイン語圏なんだ~」と思わされた。
映画撮影
乗船時壁紙を張り替えようとしているようで、なにかしらと思っていた。後日で映画の撮影をしていると知った。インドとルーマニアのコラボで200人のスタッフがこの船に一か月乗りこみインド映画を制作しているそう・・。
実はこのクルーズに参加した理由はIACEの特別価格で
ソブリン号のジュニアスイートに泊まりたかったのと、もう一つは寄港地がチュニジアのチュニスだったから。前からSidi Bou Saidにもう一度行きたくて機会を待っていた! それで相棒にも「滞在時間が短いから着いたら一人ででもタクシーで行くから・・」と言っておいた。 チュニスの港は観光用にとても綺麗に整備されターミナル内でお土産も買えるし民俗衣装の人達の演奏も有ったがインフォメーションに急ぎタクシーの事を聞いた。チュニジアは独特の外貨の扱いがある国でしたがって両替所は無くユーロでタクシー代が一律決められていたので安心だった。私は以前の経験からドルも持参していて値切り交渉を愉しんだ
話が前後するがインフォメーションで確かめている時、インフォメーションの人が「こちらの方も同じ場所に行くから・・」とタクシーの相乗りを取り持ってくれ、私の相棒も加え三人で出かけ心強かった。その人はどこの国の人かとか全然わからなかったのが・・船に戻り一緒にランチをし、今回の撮影の男優さんだと知りビックリした。かつ面白かった。私は今後5年間はクルーズに行き忙しいので5年経ったら会おう!と約束した。
バー
この客船には何か所もバーが有り夜は12時でも13時でも賑やかで楽しかった。私の好きなリキュールが有るか聞いたらメニューを見せ指さし「これです」と教えてくれたので深夜はそれを愉しんだ。メニューの名前はスペイン語で言いにくかったが有る時英語で言ったらそれでOKだったのでそれ以後は英語で言うことにした。プールサイドは危険だからガラスのグラスは使用し無いのは常識だが夜の何か所か有るバーで同じ飲み物を頼んでもそのバーそのバーで違うグラスで出て来るのにある時気が付いた。それ以降その時々の飲みたいものに合わせてお気に入りの形のグラスで出してくれる所に行き愉しむようになった。がそれが分かったところで残念ながら下船の日が近づいていた!
長くなったが最後に忘れられないグラスの想い出をもう一つ!
レストランで初めての食事時白ワインを頼んだ。だが翌日シャンパンに替えた。なのにテーブルに置いてある同じ形のグラスに注ごうとするので「シャンパングラスは?」と聞いた。すると「申し訳ありません。レストランでは全種類このグラスを使う決まりなので申し訳ありません」と言うので我慢していた。グラスが空になるとドンドンシャンパンを注いでくれ良いのだが空になり欲しい時なかなか忙しくて来てくれない事がある。それで3・4日経って仲良くなった係りの人に「フルに注いでかまわないから!」と言った。おどけてビックリした顔をしながらなみなみと注いでくれた。シャンペンは飲み放題だし沢山の美味しいお料理!それにハンサムなレストランスッタフにも見守られとても幸せなデナータイムを過ごしていた。だが下船二日前の寄港地で遊覧船に乗ったところ、風光明美な所にいったのは良いのだがすっかり船酔いしてしまった。その夜レストランに行くには行ったがその日のデナーはほとんど食べられず飲めない状態。みんなが心配してくれた。
そして翌日、いよいよ最後のディナータイム
テーブルに着くとスタッフたちが心配そうに見ているので「今日はもう大丈夫よ!」と言うと一人のスタッフがテーブルに置いてあるグラスをどこかからか調達してきたシャンペングラスとそーっと取り換えて置きウインクしてくれた。 素敵な出会いと忘れられ時間をありがとう!!