主人と二人で、三宮からポートライナーでサンプリンセスが停泊している神戸港に行きました。今回、日本でクルーズを体験するのは初めてですが、最初に驚いたことはポートライナーの駅からクルーズ船が停泊している港まで徒歩ですぐに行けることでした。
また、日本人のスタッフがテキパキ動かれ、待ち時間もほとんどなくスムーズに搭乗手続きを行うことができました。乗船までに記念写真を撮り、クルーズ船に入った際にスタッフの方から歓迎のあいさつとシャンパンを頂きました。その後、9日間宿泊する部屋にすぐに入ることができました。
部屋は二人が生活するには十分な広さで、シャワールームやトイレが清潔な状態で保たれていました。荷物を置いて、カメラとスケジュール表を持って、部屋と同じ階(12階)にあるレストランとに直行しました。エスニック料理からイタリア・フランス料理と多彩なメニューから取り放題、思わず食べすぎてしまいました。それから館内を見て周り、9つあるレストラン他、船内の施設のレイアウトを頭に入れました。これは非常に重要で、9日間にわたる船の移動を効率的に行うことができるからです。そうしているうちに避難訓練(ドリル)が行われました。実際に救命具の着用は不要ですが、救命具を持って避難場所まで集まる訓練です。韓国の旅客船事件のすぐ後であったのでほとんどの方々が緊張感を持って参加されていました。
ドリルの後は、出航です。ターミナルでは吹奏楽団がこれからの9日間にわたる沖縄、奄美大島、石垣島、花蓮へのクルーズを馴染みのある音楽で見送って頂きました。これもクルーズでしか味わうことができないことのように思います。
次の寄港地は奄美大島、800キロを時速25キロで進むので約34時間かかります。でも、初めての方は心配しないでください。クルーズ船では、豪華なショー、美味しいお食事、いろいろなイベント、ズンバ、ダンス、カクテルショー、船上屋外映画、プール、ジャクジー、スポーツジム、サウナ、プロカメラマンの撮影会、イベントが目白押しで飽きることがありません私達は、部屋に戻るのは服を着替える時と寝るときだけでほとんどの時間を部屋の外で過ごしていました。特に、夕方から夜にかけては忙しく、食事をした後、ショーを見て、写真撮影をして、バンドに合わせてダンスを踊る毎日で、日常の生活からは完全に解放され楽しめます。また、静かに本を読みたい方にも配慮がされ、専用の図書館(もちろん日本語の本もそろっています)もあります。7階のレストランでは、純日本食がメニューにあり、ご飯、味噌汁、魚料理等とても美味しかったです。また、900名のクルーのうち、日本人は数人ですが、外国人でも日本語を勉強されていて、フレンドリーに日本語で話しかけてくださるので、英語ができない方でも全く不便はないように感じました。また、9日間で2回のディナーのドレスコードはフォーマルです。このときは乗客の全員がドレスで着飾っています。和服の人もいます。
さて、最初の寄港地は奄美大島の名瀬でした。島の人たちの暖かい出迎えを受けたのち下船し、前もって頼んでいたツアーに参加しました。クルーズの良いところは荷物の移動の心配もする必要なく、港に着いたら体一つで出かけられることです。奄美大島で一日遊んだ後、夕方から次の停泊地である沖縄を目指して出航しました。
翌朝には沖縄に到着し、世界で初めてジンベイザメとマンタ(エイ)の繁殖を目指したことで有名な美ら海(ちゅらうみ)水族館にバスで向かいました。ジンベイザメとマンタが泳ぐ巨大水槽は圧巻で大迫力でした。沖縄に行かれたら必見です。 夕方には再度出航し、石垣島に向かいました。
石垣島では個人で手配したツアーで西表島、竹富島にフェリーで行きました。西表島では、海上(浅瀬)を牛車(牛が牽引する車)で対岸の小さい島に渡りました。牛を操るドライバーが三味線片手に沖縄の民謡を歌う姿は情緒を感じました。
最後の寄港地は台湾の花蓮です。台湾は外国なのでパスポートが必要ですが、出入国審査は、船内で手続きができるのでとても簡単で楽です。これもクルーズの良さの一つかもしれません。 花蓮では民族衣装を着た女性の団体達が地元の音楽に合わせて踊り、歓迎のセレモニーをおこなってくれました。このように各停泊地で地元の特色生かしたお迎え、お見送りは見応えがあり、心温まります。
9日間のクルーズを通して、お友達もたくさんでき、本当にリラックスすることができ、非常に密度の濃い有意義な休暇を過ごすことができました。日本にようやく本格的なクルーズ船による船旅が、プリンセスクルーズのおかげで可能になり、次回の北海道クルーズも、すでに船内で申し込んできました。すっかりファンになりました!リピーターになりました。