金沢までは自宅から車で5時間。前日には金沢入りし、当日の午前まで金沢観光。
子供たちの好きな回転寿司でランチ。回転寿司のお寿司もノドグロやクエなど珍しいネタもあり、出発前から気分が上がる。金沢港は乗船客用に港に駐車場があり、大きなスーツケースを持った子連れにはとても便利だった。
8月16日 金沢より乗船
内側客室は、窓がなく暗い印象だが、配色の工夫や壁に掛けられた絵で、それほどの圧迫感はない。
それよりも、毎日のパッキングなしで寝ている間に移動し、いろんな場所に行けるのはクルーズの魅力が勝る。「バルコニーで朝食」という素敵なバルコニー客室の謳い文句にも惹かれたが、そもそも部屋にいることが少ないことを考え、料金が安い内側客室に決めた。十分である。
乗船後は、客室でゆったりすることもなく、カフェへ。そこで、ドリンクパッケージを申し込んだ。大人が1日約29ドル、子供のノンアルコールパッケージは1日約22ドル。客室全員分&乗船日数分申し込む必要があるが、カクテルなどもあり、お得である。
出港の際によさこい踊りで見送りをしてくれた。子供たちも港が見えなくなるまでずっと手を振り、見えなくなっても、港に来ていた小さな子供と「ばいばーい」の掛け合いを楽しんでいた。夜でライトを振ってくれている人たちもいた。海外の大きな港からのクルーズではありえないことで温かい見送りに感激した。
夕食は、子供たちのリクエストであるビュッフェレストランへ。
8月17日 境港
出雲大社と松江城と水木しげるロードに行きたかったが、そんな欲張りなオプショナルツアーはなく、レンタカーで行くことにした。
港湾事務所に問い合わせ、港まで配車してくれるレンタカー会社を聞き、事前に予約も完了。下船は待つこともなく、とてもスムーズだった。
レンタカーの手続きで多少時間がかかったのと、ETCカード忘れというハプニングで高速を利用せずに行ったため、少し余分に時間がかかったが、昼には出雲大社に到着。その後も松江城を観光。水木しげるロードは駆け足しだったが、それでも妖怪ポストから手紙を投函し、記念切手も買って港へ。 夜はガラディナーだった。ドレスアップしてメインレストランへ。着物を着ている人もおり、思い思いにドレスアップを楽しんでいた。私達はそれほどの正装ではなかったが、気が引けることもなくディナーを楽しみ、それもまたカジュアル船の魅力である。
バーの横に撮影コーナーが設けられており、普段あまり撮る機会のない家族写真や夫婦の写真を撮ってもらった。フィリピン人のカメラマンでポーズなどの感覚も違い新鮮である。バーでは日本語、韓国語、英語の歌のステージがあり、ほろ酔い気分で歌に合わせて踊った。
8月18日 釜山
午前は子供とプールで泳ぎ、プールサイドでハンバーガーを食べてから釜山の街へ。
クルーズターミナルからはナンポと釜山駅を回る無料のシャトルバスがあり、それに乗ってナンポへ。特に観光の予定はなく、元気のよい韓国語をBGMに細い路地の両側に並ぶ服屋や道路の真ん中で出している小物の屋台などでショッピング。子供がトイレに行きたくなった時、どの店でもトイレを借りれず子供は極限状態だった。それが子供にとって釜山の一番の思い出だそう。
釜山の路地にあるような小さな店にはトイレがないのか、あっても貸してくれない。チェーンのカフェやファーストフードで借りることになるが、その場合でもトイレに鍵がありレジで暗証番号をもらわないと入れない。日本で当たり前のことが世界に出たときに当たり前ではないこともあるのだと肌で感じることができ、子供にとってとてもいい経験だったと思う。
メインレストランで夕食、今日はイタリアンナイト?の様でレストラン全体が一体となり皆で踊った。 メインレストランはいつも同じテーブルで同じ担当者である。私達のテーブルを担当するのはインドネシア人のお兄さんで、日本語は通じないもののとても親切で、恥ずかしがる娘に紙ナプキンでバラの花を作ってプレゼントしてくれた。
夜、子供を寝かしつけた後、主人と交代で船内を楽しんだ。イタリア船だからと思い、ピッツェリアに行ったが、メニューにある味噌ラーメンに惹かれ思わず注文してしまった。麺はインスタントラーメンが延びたような食感でスープも味噌の味がせず、入れ忘れ?と思ったが聞く勇気もなく店を出た。
8月19日 博多
遅めの朝食を食べ、太宰府へ。ターミナルから徒歩5分ほどの場所からバスで天神へ行き、そこから電車で太宰府へ、約1時間。観光後はプールへ。
プールサイドにはサッカーのゲームや卓球台があり、体が冷えると卓球をし、暑くなるとまたプールに入り楽しんだが、出港が16時と早かったためプールは芋洗い状態。
一通り遊んだ後、ガラカクテルへ。船長と一緒に写真を撮って会場へ。大人はスパークリングワイン、子供はジュースを一人1杯ずついただく。船長からの3カ国語の挨拶に続いてマイケルジャクソンのそっくりさんショー。
その後、息子は船長、娘はプリンセスの格好をして撮影コーナーへ行き、例のフィリピン人のカメラマンに写真を撮ってもらった。日本の七五三の写真とはひと味違ってまた良い。
楽しみすぎて遅くなってしまった夕食は遅くまでオープンしているピッツェリアへ。ピザを食べた後、やっぱり気になりまた味噌ラーメンも食べてみた。結果、味噌の味がしない味噌ラーメンは味噌の入れ忘れではなく、そういう味のようだ。麺はやっぱりインスタントラーメンが延びた感じ。。。
8月20日 舞鶴
舞鶴は下船せず、早めのランチを食べ、プールに卓球にサッカーゲームを楽しむ。大人はプールサイドでカクテル三昧。
卓球台が大人気でとても混み始めた。夕方、部屋に戻りテレビをつけると外国の放送で「風雲たけし城?」をやっていた。30年ほど前の番組だが、大人も懐かしく、子供もとても喜んで皆で見入ってしまった。最後の夕食はメインレストランで最後お兄さんにありがとうの挨拶。
最後の夜、やり残したことはないかと考えたとき、怖いもの見たさの様な気持ちで例の味噌ラーメンを最後に食べたいと思い、結局3日続けて通ってしまった。期待を裏切ることなくやっぱり味噌の味はしなかった。
台風のため雨が心配だったが、予定を変更したり、子供たちが大好きなプールを諦めなければいけない状況になることは一度もなく、天気に恵まれたのもラッキーだった。ただ、6日間でやれてないことも多く、天気が悪くてもエステやキッズクラブなど船内を楽しむことができただろうと思うほど、大きな魅力が詰まった船だった。