ホーランドアメリカラインのフォーレンダムで横浜から出発して
北海道やアラスカなどにより、氷河ウォッチングにも行くクルーズでした。
日本のエージェントが扱っていないので、横浜出発にもかかわらず日本人が1000人近い乗客のうち日本人が40人しか乗っていませんでした。
後は、アメリカ、カナダ、、オーストラリア、そのほかヨーロッパやアジアの人が少しという顔ぶれ。
アメリカ船ですが国際色はクルーズらしく豊かです。
ホーランドアメリカラインのクルーズは初めてでしたが、ちょっとスマートに見える船体の下部分が濃紺のちょっと真面目そうな感じのお洒落な船です。
ネットで下調べした通りの、アートがたくさん飾られ、”花”がテーマだけに
新鮮な生のお花が食事のテーブルからパブリックスペースから化粧室の中まで飾られていてとてもきれいです。
ちょっとダークな色使いのインテリアもシックな船内が落ち着いて過ごせるふねです。
同じカーニバル社のロイヤルカリビアンやプリンセスの船とは一風変わっていて
静かな感じで大人の空間が広がっています。
カーペット張りのところが多いクルーズ船は普通ですが
こちらのフォーレンダムは、女性用の大きな化粧室がソファと窓を備えた豪華な空間でトイレの個室以外はカーペット張りで本当のお化粧コーナーも豪華でまるでイギリスの摂政皇太子時代のロマンス小説に出てくる舞踏会会場の化粧室の様。
ロングドレスをそよそよ ひきずってても心配のない場所が多いのです。
プロムナードデッキも1周歩けるものが6階にあって、足にやさしく雰囲気のある木製で歩きやすくしつらえられています。
シアターは小さめですがちゃんとした舞台のもの。
プールは中くらいですが泳いで10mくらいの幅があります。
図書室はとても大きくて、快適な椅子が多くあり、読書用の場所もたくさんあり、
海が眺められる椅子が船中のあちらこちらに据えてあります。
いつも通りのインサイドの部屋で予約しましたが なぜか初乗船なのに、窓付きでバスタブもあったのでラッキーなことでした。
ベッドの下にはスーツケースを収めるほかに大きな引き出しがついていて収納もたっぷりですし、リビングの鏡のそばには化粧用の小さい拡大鏡もついています。
壁にフックがあるので上着やタオルもかけられますし、バスローブももちろん備えられています。
詳しくは催しのところに回しますが、お料理教室もできるシアターもありますし
有料レストランもピナクルズという有名どころだそうです。
ほかの船であまりないことがもう一つ。
これは良しあしなのですが、世界の有名な新聞、ニューヨークタイムスとかの縮小版が毎日幾種類か無料で提供されるのです。
リドレストランと図書室に置かれていて誰でも読むことができます。
リゾートではなかなかないことなので、珍しいことでしたが世界の新聞を見ることができます。
乗客も年齢層が高めで8人テーブルでご一緒したカナダ人カップルとアメリカ人の奥様が合わせて3人、元教師でいらして お話も楽しく長いクルーズで盛り上がって英語がだいぶ訓練されました。
いつもバラの花が短くいけられているテーブルで出されるお食事もアメリカンな感じが強めですがきちんとした料理でテーブルメイトがクルーズ経験豊富な方でシェフを呼んで話をきいたら、ビュッフェもメインダイニングも同じ食材を使っているとのこと。調理が少し違いますが、基本、皆さま同じお食事をという方針と話されていてここも まじめですよね。
確かにビュッフェも朝昼夜と品数も多く、野菜もたっぷり出ますし、夜はテーマナイトがあって、雰囲気を出した飾りつけもされます。
そして、オフィサーとか、スタッフも気軽にビュッフェで食事をしているのをよく見かけます。
特に船長が良く食事をとっていらして、こちらと顔が合えば気軽に
あいさつをしてくれます。
催しでもオフィサーが大活躍で船長主催の誰でも参加できるオフィサーズボウルは
それこそきりっとした白のフォーマルユニフォームのオフィサーとダンスを踊って1曲終わると抽選があって、オフィサーがあたりだと、ダンス相手のお客にシャンパンや、オンボードクレジットなどの景品が出ます。
まだダンスができなかった私は見て楽しむだけでけれど、ずいぶん多くのあたりが出て、大盤振る舞いな感じでびっくりしていました。
そのほかにも、船長のサイン会があってサインの入った絵葉書がもらえたり、(その場で名前を聞いて書いてくれる)、時にはアジア祭りとかでエプロンかけた船長が
タコ焼きを焼いて皆に配っていたり、なんだかとてもアットホームで
オフィサーの方たちとちかいかんじでしたね。
ウェイターや、キャビン係などとはそれこそ親しくなれるものですが
こんなに船長とあちらこちらで お会いしてご挨拶するのはかなり珍しいように思います。
そのほかにもオフィサーの活躍は続き、催しの一つに 救命いかだの説明というのがあって、これがまた面白く、今度は下級の若いオフィサーも大活躍で面白おかしく説明してくださり、最後は救命胴衣を実際に身に着けてプールに飛びこむところまでしてくれて、これは役に立ちますよ。いかだの中の道具などもこと細かくせつめいしてくれましたから。実際のぞいたり、手に取ったりもできました。
そして極めつけは最後の下船時のことです。
船からカードを読み取って、バンクーバーのカナダプレースというクルーズターミナルにわたっていった通路に船長をはじめとする、ホテルマネージャーや面立ちたるオフィサーが並んで待っていてくれて握手とあいさつでお見送りをしてくれたのです。
本当に驚きました。そしてかならずまた この船に戻ってきたいと本当に感じました。
横浜から19日の初めての長いクルーズでシーデイも何日もありましたが
とてもお気に入りのクルーズの一つとなりました。
寄港地は少なめですが、雰囲気もよく、大人にお勧めできるクルーズです。
氷河の感動や面白エピソードもまた思い出していきます。
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