2019年10月に12回目のクルーズ旅行に出かけました。
今回は横浜発釜山着(寄港地:長崎)の3泊4日片道クルーズです。
12回目とはいえ当然同じ旅は一つもなく、毎回新たな発見や楽しみがあります。
まずMSCクルーズの船に初めて乗船しました。
さらに完全窓なしの内側キャビンを選択したのも初めてです。
乗船するまでは「内側キャビンって狭いのかな」とか「窓がなくて圧迫感があるのではないか」など、正直少しネガティブな気持ちを持っていました。
しかしいざ乗船してみるととても快適に過ごすことができ、当初思っていた考えを払拭することができました。
こちらの記事では今回乗船した「MSCスプレンディダ(MSC Splendida)」の内側キャビンの設備や備品を紹介します。
また、これまで乗船してきた他の船や他のカテゴリーに比べて特徴的だったところについてもコメントしますので、皆さんの今後のクルーズ旅行のお部屋選びの参考になる情報があれば幸いです。
キャビン内の設備、備品
今回利用したキャビン内の様子をレポートします。
ベッドサイド
ツインベッド
キャビンに入室すると、まず大きな鏡が目に入りました。
上記の写真にあるようにかなりのサイズです。
そのため窓がなくとも部屋が広く開放的に見えました。
機能としてとてもよかったのは、頭の後ろの壁に部屋の照明のマスタースイッチがあったことです。
私は寝る前にスマホやタブレットを見たくなってしまうので、いざもう寝ようというときにベッドから出なくても部屋の照明を1つのスイッチで全部消せるのは便利でした。
ワードローブ
ハンガースペース(片側)
上記の写真はハンガースペースのうちの右半分です。
写真の画角に入りきらなかったのですが、実際には左側にも同程度のスペースとハンガーがあります。
写真で見ると仕切りがあるように見えますが、手前だけで中はつながっているので1つの大きな空間です。
ハンガーが普通のハンガーで使いやすかったです。
船会社によっては持ち出し防止のためか、ハンガーのフック部分と服をかける部分が分離しているタイプのものを採用しているところもあります。
ハンガーにつるされている紙袋はランドリーバッグです。
今回ランドリーサービスは利用しませんでしたが、価格表によるとYシャツがUS$7.50、TシャツがUS$4.00とのことです。(ほかにもいろいろメニューあり)
クルーズ途中に、ランドリーサービスパッケージの案内も届きました。
ランドリーサービスパッケージとは上限20点もしくは40点までのクリーニング出し放題サービスのことで、20点でUS$30と大変お得な料金設定になっていましたので、長期乗船の方や帰宅後の洗濯を楽にしたい方にはおすすめです。
フォーマルウェアをびしっと着こなしたい方にはアイロンだけのサービスもあります。
イブニングドレスはUS$6.00、ジャケットはUS$5.70と比較的安価です。
ちなみに、クローゼットの中にバスローブやスリッパの備え付けはありませんでした。
棚、引き出し
棚と引き出し
こちらもまた全然画角に収まっていないのですが、クローゼットの右隣にあった棚と引き出しです。
棚も引き出しも数が多く収納スペースとしては十分、かつ1つ1つが小さめに区切ってあるので整理しやすかったです。
救命胴衣はこの写真の上部にあります。
出航前の避難訓練の際には持って参加する必要があるので、集合場所に向かう前にここから持ち出します。
ドレッサー周り
ドレッサー
ドレッサーの引き出しにはドライヤーが備え付けてありました。
風量は十分で、私はロングヘアーですが問題なく乾かすことができました。
下部には冷蔵庫がありミニバーになっています。
私はペットボトルのお水を注文しました。
ミニバーを利用するときにはドレッサーの上に複写式の伝票があるので、飲んだものの商品名の横に数量と合計金額を書き、サインをしてその場に置いておけば、客室担当者が清掃の時に控えだけ残して回収し、商品も補充してくれます。
代金はクルーズカードにチャージされます。
電源
ドレッサーの上のコンセント
日本の家電のプラグがそのままさせるコンセントがドレッサーの上に2つありました。
左側の2つの長方形の口はUSBの差込口だそうですが、私たちのキャビンのものは2つとも中がつぶれてしまっていてUSB充電をすることはできませんでした。
また、バスルーム内には海外のホテルでよく見るshaver onlyのコンセントもありました。
バスルーム
洗面台の棚
洗面台には3段の棚とその下にグラスが2つがあり、バスルームのドア裏にはフックがかけられるところもありました。
私は旅行の際は洗面用具はフック付きのポーチに入れて持ち運んでいるので、今回は短期間ということもあり、洗面用具を棚に並べずに、そのままポーチをドア裏に吊り下げて使っていました。
手洗い用の固形石鹸の備え付けはありませんでした。
シャワーブース
シャワーブースはカーテンで仕切るタイプのものでした。
この手のタイプのものは水びだしにしてしまうのではないかという不安がありますが、こちらは高い柵があったのと水はけも良好だったので、バスルーム側にあふれることはありませんでした。
また湯温、水圧も特に気になることはなく快適に使用できました。
シャワーブース内にも簡易ラックがあり、洗顔料などを置くことができるようになっています。
シャンプーとシャワージェル
シャワーブース内の壁にはシャンプーとシャワージェルのディスペンサーが備え付けてありました。
シャンプーはいつも自前のものを持ち込んでいるので使用しませんでした。
シャワージェルについては、使い慣れていないためボディソープのように泡立ちがないことが少々気にはなりましたが特に問題はなかったです。
次に乗船することがあればボディーソープも持っていこうと思います。
内側キャビンを利用してみての感想
乗船日にキャビンのドアを開けて真っ先に感じたのが「思っていたよりも広い」ということです。
それもそのはずで、公式サイトによると、内側(インテリア)キャビンの広さは約17㎡とのことで、スペース的には十分ゆとりがあります。
また、窓やバルコニーががないからこそ、部屋の一番奥にベッドを置けることによりドアの手前側に広い空間が生まれるのと、窓の代わりに大きな鏡があったのが視覚的にも広さを感じさせているのだと思います。
また思わぬ効果として、窓がないために部屋を完全に真っ暗にすることができ、熟睡することができました。
真っ暗でよく眠れる分、目覚ましをセットしないと朝が分からないのでこれは賛否別れるところかもしれません。
内側キャビンの利用で一つ残念だったのは、朝食を自室のバルコニーで海を見ながら食べる楽しみがないことです。
今回はエクスペリエンスをファンタスティカで申し込んでいたので、朝食のデリバリーが無料だったはずなのですが、海も見えない部屋で食べるよりは船内のレストランで食べたほうがいいと考えて利用しませんでした。
とはいえファンタスティカには朝食デリバリーだけでなく、上層階の部屋が割り当てられるという特典も含まれているのでそれだけでも十分メリットがありますし、そもそも内側キャビン自体が上位カテゴリーのキャビンよりも安いので寝るだけと割り切ればとても良い選択肢だとと思います。
今回は3泊4日という短い日程であったこと、時期も10月で外を楽しむには少し寒くなり始めているので結果として内側キャビンでコスパ的には正解だったと思います。
今後も同様の日程や時期の旅であれば次回以降も積極的に内側キャビンをお部屋の第一候補に挙げていきたいと思います。
この記事ではMSCスプレンディダの内側キャビンのお部屋の様子と、実際に滞在してみた感想をレビューしました。
内側キャビンでもとても快適に過ごせ、特にショートクルーズではコスパに優れていると感じました。
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