ロッテルダム号は15日間にわたる大西洋横断クルーズも無事終わり、最終目的地バルセロナに到着。
慣れ親しんだロッテルダムといよいよお別れです。まるで住み慣れた老人ホームを退去するような心境で下船しました。船内では優しくて親切なクルーとフレンドリーな乗船客と時間を共にし、食事も上げ膳据え膳、部屋も朝夕2回掃除してもらえ、毎晩音楽鑑賞したり、まさに至れり尽くせりの楽園でした。
9時に下船してからタクシーで宿泊先ホテルに直行しフロントに荷物を預け、早速バルセロナ観光を開始しました。
ロッテルダム号から下船したら1月4日にフォートローダーデールを出港し111日間世界一周途上の僚船アムステルダム号が停泊していました。<アムステルダム>総トン数86,700トン、全長285m、全幅32m、乗客総数2,106名、クルー874名2010年7月就航
ブリッジしたに書かれた 2017GRAND WORLD VOYAGE という文字が眩い
先ずはモンジュイックの丘から港を見ようと思いケーブルカー乗り場を探して歩き回りましたが見つからず、やむなく徒歩でモンジュイックの丘を登り始めました。ところがこの時に災難に遭い、後ろから付けて来た若いアベックに異臭のある液体を背後からかけられました。着ていた服を汚されたので相手を睨みつけて威嚇したら退散していきました。もしこの時に直ぐに脱いでいたら上着や手荷物を持ち逃げされたかもしれません。(北朝鮮のあの人がマレーシアでかけられた液体でなかって良かったです)この写真はその後にモンジュイックの丘公園から眺めた景色です。
帰りはロープウエイで楽々と下りました。
ロープウエイから眺める港の景色
ロープウエイから眺めるアムステルダム(左側)とロッテルダム(右側)
ロープウエイはフェリーの上を通過
またしてもTRASMEDITERRNEA社のフェリー。地中海沿岸で活躍しているようです。船名 DIMONIOS:バルセロナ~パルマ(バレアーレス諸島)間を運航。
ロープウエイを降りてからはビーチ沿いに東方に歩き、地下鉄の駅を目指します。
自動販売機で買うのに苦労して買い求めた地下鉄回数券1ゾーンを10回乗車できます。
地下鉄バルセロネータ駅から地下鉄L4号線に乗り、ベルダグエル駅でL5号線に乗り換えサグラダファミリアに向かいました。
車椅子でも移動できるフラットな連結部の床
カーブでは左右が伸縮
バルセロナを代表する観光スポットのサグラダファミリアにやっとのことで辿り着きました。地下鉄の階段を上ったら、いきなりこの景色がドーン!1882年に建設が始まり、現在も建設中のサグラダファミリア観光客が押し寄せる頭上で工事が防護柵の囲いもなく行われているのには驚き。日本では考えられない!
バルセロナが誇る建築家アントニオ・ガウディが、生涯をかけて取り組んだ未完の教会 サグラダファミリア。
サグラダファミリア教会は、立体曼荼羅ならぬ‘立体聖書’。東側の生誕ファサードには、マリアの受胎告知に始まり、イエス・キリストが誕生し、成長していくまでの各エピソードが彫刻によって表されています。まずファサードには左から順に父ヨセフを象徴する「希望の門」、イエスを象徴する「慈愛の門」、母マリアを象徴する「信仰の門」の3つから成り立っています。
超人気スポットなので入場券を買う人で長蛇の列ができていると話を聞いていたので、旅行出発前にインターネットで事前購入していきました。入場券は色々種類があり、塔に昇るエレベーター付き&オーディオガイド付き(日本語)がお薦めです。29ユーロ(シニアは22ユーロ)サクラダファミリアへの入場時間とエレベーターに乗る時間は15分刻みになっています。
天井も凄い!
サグラダファミリア教会の内部には大きなステンドグラスを通して陽の光が入り込むため、自然な明るさなのがとても印象的。こちら生誕の門側は海をイメージした青と緑色のステンドグラス。
サグラダ・ファミリア教会の主祭壇の天蓋飾り。
教会を支える柱は4種類の石が使われ、天井近くに達するとそれらは枝を広げ、まるで木の葉が生い茂っている森のようです。ガウデイが100年前に目指した自然の明るさに満ちた教会、上を見上げると木々の間から太陽の光が差し込み、まるで森の中にいるみたい。
天井の窓からは、木漏れ日に似た間接的な光が入るように工夫されたネットが張られ、壁にはステンドグラスがはめられている。太陽光が壁や床にカラフルな模様を描き出し、神聖な中にも明るくにぎやかなガウディらしさが表現されているように感じられました。
エレベーターは受難の門(Tower on the Passion facade)と生誕の門(Tower on the Nativity facade)の2種類があり、人気のある生誕の門を昇りました。
セレベーターで昇った後は狭い螺旋階段で降ります。
高さ50メートルからバルセロナの住宅街を一望
眼下に見える丸い池のある公園
危険防止の為にワイヤーの柵が施されています
貝殻みたいな螺旋階段は反時計回り
荘厳な聖堂のはずなのに、一つ一つの造形を眺めていると、美術館かアミューズメントパークに入りこんだような気がしてきました。これもガウディ作品の特徴。
ここからは2階建オープンバスから撮った写真です
サクラダファミリア前の公園から上を眺める観光客を2階建てバスから撮影
前日わからなかったケーブルカーの乗り場は地下鉄パラレル駅の地下にあることが判明。ケーブルカー乗り場がまさか地下にあるとは思いませんでした。
地下鉄回数券でケーブルカーに乗り、モンジュイックの丘に昇りました。ケーブルカーと言っても地下を進むので景色は殆ど見えません。帰りは路線市バス150番に乗って市街地へ下りました。
モンジュイック城の入場券(シニア料金3ユーロ)
バルセロナの港を見下ろすようにそびえるモンジュイックの丘(標高213m)に建つモンジュイック城
日本にはないスペインならではの花壇
モンジュイックの丘からは一列に並ぶ大型のクルーズ客船4隻が見え圧巻!晴天でも靄がかかり視界不良。写真が綺麗に撮れずとても残念でした。左からノルウエイジャンエピック、MSCスプレンディダ、コスタファシノーザ、バイキングスカイ4隻の乗船客定員を合計すると何と12,000名!
ユニークな船型と塗装のノルウエイジャンエピック。当初はこの船で大西洋横断する計画をしていたので感慨無量。
2階建てオープンバス(バルセロナシティツアー)1日乗り降り自由のチケット(シニア割引で25ユーロ)
バルセロナは2階建てオープンバスが実によく似合う満席状態の2階建てのオープンバスが街を行き交う
2階建てオープンバスは運転席もカッコいい
運賃をカード決済したり乗降客対応に忙しい2階建てオープンバスの車掌さん
モンジュイックの丘やサンツ駅を通る西ルートの2階建オープンバスに乗り周遊
有名なサッカーチーム・FCバルセロナの競技場カンプ・ノウ
道路の真ん中に敷かれた芝生の上を走るトラム
グラシア通りにあるガウディの作品カサ・ミラ世界遺産にも登録された彫刻とも言うべき独創的な集合住宅
さすが国際観光都市バルセロナは観光客でいっぱい
シウタデリャ公園
2階建てオープンバス東ルートと西ルート接続場所のカタルーニャ広場
コロンブス広場前からLas Golondrinas社の遊覧船に乗って、港内周遊。
先程モンジュイックの丘から眺めた客船群を遊覧船から視察
総トン数156,000トン、全長330m、全幅40.6m、乗客数4,100名、乗組員1,700名,竣工2010年
<MSCスプレンディダ>総トン数138,000トン、全長333m、全幅38m、乗客数3,247名、乗組員1,370名、竣工2009年
<コスタファシノーザ>総トン数114,500トン、全長290m、全幅35.5m、乗客数3,800名、乗組員1,110名、竣工2012年
<ヴァイキングスカイ>総トン数47,800トン、全長227m、全幅28m、乗客数928名、クルー465名2017年竣工
ノルウエイジャン・エピックのお洒落な救命艇
ノルウエイジャン・エピックに給油する船はさすがに大型
まるで大規模なマンションが建ち並んでいるみたい
港内には沢山のクルーザーが停泊
大型ショッピングセンターや水族館、アイマックスシアターなどがあるマレマグナム
スペイン広場近くにあるサンツ駅バルセロナを経由する長距離路線の停車駅
高速列車AVEもこの駅から乗車する
今度は海岸沿いやサグラダファミリアを通る東ルートに乗車して周遊
4月上旬なのに海水浴客でいっぱいのバルセロネータ
カジノセンター
自転車に乗っているのは人形ではなく本物の人間でした。突然動き出しビックリ。こういう大道芸人をあちらこちらで見かけました。
街で見かけてたカッコいいルノー製の乗物
バルセロナ滞在の最後の日にワールドトレードセンターに行ったらシーボーンクエストとソブリンが停泊していました。これにて船も見納めです。<シーボーンクエスト>総トン数32,000トン、全長198m、全幅25.6m、乗客数450名、乗組員330m竣工2011年
<ソブリン>竣工当時は世界最大客船の元ソブリン・オブ・ザシーズ総トン数73,200トン、全長268m、全幅32m、乗客数2,276名、乗組員780名竣工1987年
コロンブスの塔近くからクルーズターミナルを結ぶシャトルバス(行先標示はクルーズ・バス)このバスを見た時は午前中だったので、乗組員らしき人達がバスに乗っていました。
アメリカ大陸の方を指さしているコロンブス
観光客で満ち溢れ、街全体が美術館のようなバルセロナに3日間滞在し、いよいよ帰国の途につきました。
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