南太平洋の海域を専門にクルーズするあこがれのラグジュアリー客船 ポールゴーギャンをより多くの人に知っていただきたく、突撃レポートをご案内いたします!
** タヒチインフォメーション **
- 国名/フランス領ポリネシア(首都;パペーテ)
- 時差/日本より19時間遅れ
- 通貨/フレンチパシフィックフラン(現地空港での両替が現在不可能なため、日本での両替が望ましい)
私が乗船しましたポールゴーギャンとは・・
1988年就航以来、タヒチ・フレンチポリネシアを中心に南太平洋の島々をまわる船。2009年船内改装が行われ更に生まれ変わった姿になったようです。特徴としては、全室オーシャン・ビュー、約70%の客室がプライベート・バルコニー付きです。今回乗船していた客層としては、60代以上のご夫婦、ハネムーナーなど。友人同士、小さい子供連れのファミリー層はほとんど見かけませんでした。国籍に関しては、アジア圏の方は少なく、欧米の方が多かったように見受けました。
1日目 乗船に向けパペーテへ
ポールゴーギャン乗船に向けて出発。成田空港16時過ぎのエアタヒチ・ヌイ(TN)にて現地パペーテへ。飛行時間は約12時間。日付変更線を越えて、到着は当日6月4日の朝8時半。
他のお客様が搭乗する前に飛行機に搭乗させて頂き、ファーストクラス、ビジネスクラスを少し見学。ところどころにタヒチをイメージするデコレーションがあり。
到着は6月4日の朝。 長い朝のはじまりです。 ゴーギャン乗船まで時間があるため、今回はインターコンチネンタルホテルへ移動。人気の定番ホテルを見学させて頂きました。 乗船前の前泊にはお勧めのホテルです。
2人がゆったり眠れるスペース、さらにスーツケースも2つ余裕で広げることのできるお部屋でした。 その後、水上コテージも見学。お部屋はハネムーナーが多いためか、タヒチ独特のお花でデコレーションされておりました。
水上コテージのベランダからは階段を降りて、海へ。天気が良い日にはシュノーケリングを楽しむ人も多いようです。ホテル内には長時間飛行の疲れを癒すことができるSPAもあり。こちらのホテルにあるSPAは、ポールゴーギャンと同様のDEEP NATURE SPA。お支払はパシフィックフランかユーロで。
お昼を済ませ、市場マルシェへ。
朝の5時からオープン。お土産に人気のMONOIオイルやパレオが販売されていたり、果物、野菜など現地の人々の生活感あふれる場所でありました。
ちなみに写真左はパンダガスのカバン(日本円にして2000円ほど)、写真中央はMONOIオイル。YLANGYLANG(イランイラン)など人気。
** いよいよ、ポールゴーギャン乗船の時間 **
(時刻にして午後5時頃)ティアレの歓迎、さらに写真撮影がなされ、いよいよ乗船後、船内にてチェックインを。初クルーズの私はどのようにチェックインがなされるか、疑問点がいくつかありましたがこれで解決しました。
ポールゴーギャンのチェックインは、Eチケットを提示、顔写真を撮られ、クレジットカード番号を伝えます(こちらのカードは下船時に精算を行うカードとなります)。
その後、パスポートを預けまして、名前入り船内カードを頂く。(パスポートは下船前々日くらいにピックアップします)こちらのカードにてこれからの船上生活がほぼ賄われる大切なもの。肌身離すことがないよう、カードフォルダーを持参すると便利かもしれません。貸し出しがなされているようです。持参して寄付されている人も多いようです。
赤色の布に包まれたミニテーブルの上には夜の食事のメニュー表が。見比べてどこのレストランにしようか検討可能なシステムになっております。選び放題、素晴らしいです。
夕食のレストランは5階レストラン:レトワールにて。 前菜、サラダ、スープ、メイン、デザート。好きなものを好きなだけ。食事には毎回ワインが。
夕食後(21時半)はプールデッキにてクルーズディレクターやルゴギンズ(女性シップスタッフ)によるオリエンテーションが。プールサイドでみなさんお酒を飲んで上機嫌でした。船が出港したのは0時5分前。日をまたぐと停泊代金が上がる為、その前に港を離れ次の島ライアテア島へ行くようです。
夜中だった為か、予想に反して静かな出港でした。
2日目
朝食は9階のラベランダにてビュッフェスタイル。たくさんの種類のパンとおかず。9時半には店じまいです。
朝10時にはゲスト全員参加の非難訓練があります。客室番号順に集まる場所の指示があり、ライフジャケットの場所、装着の仕方、非常口の確認がありました。
☆オプショナルツアー参加(ライアテア島一周観光)$95.00 所要時間4時間
今回参加者は30名前後。大型バスで出発しました。
東海岸沿いにドライブ。真珠養殖場、山々と火口跡の雄大な景観の望めるポイントへ。 次に入り江の眺望の望めるポイントへ。雨季には山頂から流れ落ちる瀧もみえるというポイントへ。 その後、植物園を訪れ現地子供たちとふれあいました。
ライアテア島は、緑が多くとても自然豊かな島でした。 少し天気が悪く良い写真が撮れないポイントもありましたが、最後には虹も出ましたし、 晴れ晴れしく島を後にしました。
私がオプショナルツアーに参加中、船内では映画上映、貝殻のブレスレッド作り、シップツアー、ビンゴ大会など楽しめる行事がたくさんあったようです。
夕方6時半 キャプテンのウェルカムパーティー(グランドサロンにて)。 夜の催し物はすべてグランドサロンにて。たくさんの客席に大きなステージ。 今回はル・ゴギンズによる演劇がありました。
夕食は、昨夜に続きレノワールにて。
更にグランドサロンにてショータイム(21時半~)ル・ゴギンズによるタヒチダンスショー。 大勢のお客様が鑑賞しておりました。最後には写真撮影もありました。
3日目 タハア島
グラデーションの美しいラグーンに囲まれたタハア島。こちらの島はポールゴーギャン所有のプライベートアイランドになります。
テンダーボート(10時~)に乗り、タハア島へ移動。島ではバレーボールをしたり、シュノーケリングをしたり、お酒を飲んで楽しんだり、日光浴など、色々な楽しみ方があります。
水は澄み、とても綺麗な島でした。水上でのバー。リクエストをすればお好きなお酒を作ってくれます。 プライベートアイランドなので、お財布は必要なしです。金庫に入れたまま、忘れてしまいました。ル・ゴギンズによる歌の歓迎のあと、バーベキューのお昼を。
お昼過ぎには、パレオのペインティングにパレオの着付け教室がありました。色のついた液体が入ったバケツに折った布を入れるだけ。広げてみると綺麗な模様が出来上がります。
本日の夕食は、ラ・グリルにて。ラ・グリルでの夕食は乗船中1回のみ。要予約。 アジア料理を堪能しました。スプリングロール、レモンチキン&ジャスミンライス。
本日のディナーショーはロックピアノショーでした。船はボラボラ島へ向け出発。
4日目 ボラボラ島
ボラボラ島。朝からオテマヌ山が。左舷(ポートサイド)のお部屋宿泊の人のみ部屋から見ることができる景色です。今回の研修で1番寄港したかった島です。
4日目は予定していたホテルのインスペクションがなくなったため、オプショナルツアーに参加。
☆ル・トラックでボラボラ島ツアー $49.00 所要時間2.5時間
トラックに屋根をつけたタヒチ庶民の足、ル・トラックに乗り込みボラボラ島を一周。(私達の時は人数が多かったためバスになりました)
ボラボラ島は1周30キロの小さい島。ファヌイ湾、手染めのパラオショップに立ち寄り、展望台からはボラボラ島の最高峰、オテマヌ山を見渡しました。バイタペ埠頭に戻るまでにあるマティラビーチは今までに見たことのない美しい海でした。
ツアー途中、いきなりバスを止め、ガイドさんがバスに飾ってあるハイビスカスを投げると・・。穴の中からカニが出てきました。カニが花を食べるのです。今までにみたことのない光景に目を疑いました。
夕方5時15分から、ハネムーナー&アニバーサリーカップルパーティがありました。(8階ラパレット) 今回は16組ほどのカップルが集合。ル・ゴキンズの祝福の歌を聴き、大きなケーキが振舞われます。
1つのパレオが用意され、2人で包まれます。永遠に一緒にいられますように・・。この光景をみて、ポールゴーギャン乗船は一生に一度ともいえる特別なものなのだと実感いたしました。
残念ながらサンセットは見ることができませんでしたが、幸せなカップルをたくさんみて幸せになりました。下記一番右の写真はTV取材のインタビューを受けたカップル。(今年BS朝日放送予定)
今夜の夕食は、スープ、バジルのパスタにメインはステーキ。夕食前にル・ゴギンズによるタヒチダンス、歌が振舞われました。
5日目
朝は今回初のルームサービスを頼んでみました。前日の夜にオーダー表にしるしをつけてドアノブにかけておくと、希望した時間通りの時間にルームサービスが運ばれてきます。
ベーコン、パンケーキ、ベーグル、コーヒー、紅茶 こちらも好きなものを好きなだけ。ベランダに並べてセレブな気分を味わうことも可能です。
朝食後、8時よりブリッジツアー(操舵室見学)に参加しました。3日間に1回くらいの予定で開催。船長室は、私たちが宿泊している7階にありました。思っていたより電子的なシステムで舵をとっておりました。
その後、テンダーにてバイタペ桟橋へ。桟橋にはゴーギャン号へ戻るテンダーの時刻表が。本日の最終テンダーは、17時です。ボラボラ島では、インフォメーションセンターがすぐ近くにあり(日本語のマップも置いてある)、お土産屋もたくさんありました。下段右の写真はインフォメーションセンター。
送迎バスに乗車して、インターコンチネンタル ル・モアナリゾート ホテルへ。こちらのホテルでは、日本人スタッフ2名が出迎えてくれました。
お部屋の中はハネムーナー向けにお花で飾りつけてあるベッド。テーブルの下は水中が観察できるようなガラス張りの床。夜はライトアップされ、魚が泳いでいるのが見えるようです。本当にきれいな海で癒されます。ハイビスカスも綺麗に咲いておりました。
続いて、インターコンチネンタル タラソスパ ホテルへ。ほら貝での出迎え。タラソスパホテルの方が少々お値段も割高、さらに人気があるようです。
ゴーギャンにもありますロマンティック・エスケーププランはこちらのホテルを利用します。代金$1800ドル 2名様分)送迎、水上コテージ宿泊代、キャンドルライト・ディナー、カヌーブレックファースト付。
オテマヌビューのお部屋では、ベッドに寝ながら、さらにお風呂からも山をみることができるようになっておりました。また、こちらのホテルではエイを見ることができ、チャペルもありました。(ブルーラグーンチャペル)バージンロードはガラス張りで、歩きながら足元に魚をみることができます。チャペル内からもオテマヌ山が確認でき、風景だけでも幸せになりそうでした。
いくつかの部屋やSPAを見学し、船へ戻りました。
6時~。8階、ラパレットでのアフタヌーンティーへ出向く。周りのお客様は思い思いに本を読んだり、おしゃべりをしたり、音楽を聴いたりと、ゆったりした時間を過ごしていたように感じました。
ボラボラからモーレア島へ出港。この間、揺れるため酔いやすい方は酔い止めを用意された方がよいと思いました。
6日目 モーレア島
ホテル見学 (インターコンチネンタル リゾートアンドスパ)モーレア島到着後、歌とダンスにて歓迎されました。インターコンチネンタルホテルへ移動。民族衣装のスタッフがお出迎えしてくれます。
こちらのホテルではドルフィンセンターを見学しました。モーレア島唯一のイルカが見られる場所のため、 オプショナルツアー等の参加者も多いようです。また、予約制でイルカと一緒に泳げるプラン等いくつかのオプショナルがありました。
こちらのホテルの売りは広い敷地と多彩なアクティビティがあることのようです。山も海もあり自然たっぷりの島でした。こちらのSPA(ヘレン・スパ)は、世界のベストスパにも選ばれたようです。ゆったりとくつろげる空間にフラワーバスなど、心身が落ち着ける場所でした。
水上ではないスタンダードバンガローには、窓をあけると小さなプールにくつろげるスペースがあります。外のプールには水に浸かりながらお酒を飲める水上バーがありました。写真を撮影した際はスコールのため、人がおりませんが、普段は人気のようです。
船内にて昼食をとりました。今回は、日本人の私たちの為なのか、天ぷらを揚げて頂きました。昼食後、船内を再度散策しました。
日本人が置いていった本がたくさんありました。貸し出しされております。また、ジグソーパズルも用意してあり、とおりがかりに手をつけている人をみかけました。
14時半からはプールデッキにてアイスクリームが振舞われました。自分自身でトッピングをしてお好みのものへ。
夜は乗船以来初のドレスコード【ポリネシアンスタイル】、ポリネシアンナイトでした。 昼間に購入したパレオを巻き、夕食に向かいました。昼間には、この夜に使うための冠作りが行われておりました。店員にパレオの巻き方を教わり、夜にのぞみました。
7日目 モーレア島2日目
モーレア島2日目。ホテルモーレアパールリゾート&スパへ。パイナップルやバニラなどタヒチ原産の自然素材を使用したマネアスパが人気です。
お部屋はとてもシンプルで、清潔感がありました。
次に、ホテルヒルトン・モーレアへ。宿泊施設の屋根にはソーラーパネルがありました。茶色でまとまっているお部屋はとてもシックでした。部屋内では日本語の案内書、ルームサービスのメニュー(日本語)もあり日本人宿泊者にやさしいサービスが施されておりました。
船内、マリーナへ。(3階)船内後ろ部分にありオープンスペースとなる。こちらから海へ降りることの可能。今回は風が強く断念しました。
今夜でゴーギャンでの滞在も終了です。今回、乗船して初めてのサンセットを見ることができました。多くの人がデッキに集まり感動に浸りました。
みんなプールデッキに集まり、さよならパーティが開かれました。船長はじめ、クルーが大集合。みんなに別れを告げました。
部屋の内装
上段左の写真はクローゼット。同じ大きさのものが2つあり、同室の人と1つずつ利用しました。冷蔵庫の中の飲み物は飲み放題。お水は常に2本用意されており、毎晩、枕元にはチョコレートが置いてありました。TVでは、船内行事の案内が流れておりました。
持参したお菓子はお部屋掃除係のジョアンナへプレゼントしておきました。後程、会った際には喜んでもらえました。お部屋を綺麗にしてもらったお礼です。
船内クルーに別れを告げ、パペーテへ到着後、ホテルを3社見学しました。最後に、出発時には見ることができなかった出港シーンをみるため、夕食後港へ。
1週間前と同じように0時前に出港。船尾から出発し、半回転したのち、さらに1週間の船旅へ出発していきました。クルーにとっては1週間前と変わらない生活が始まります。
今回乗船した船は小さな客船ではありますが、多くの人と深くつきあうことができる船であったと思います。船それぞれメリット、デメリットはありますが、クルーズの素晴らしさを学ぶことができた10日間でありました。また、乗客に対してのクルーの行動がとても気持ちよく、快適に生活を送ることができました。
エアタヒチ・ヌイは週2便という少ない本数で成田から就航。更に長い休暇が取れませんとご案内が難しい地域ではあります。水上コテージ以外にも楽しみながら滞在ができるポールゴーギャンという船が存在することを多くの人に認識してもらいたいです。今後、ハネムーナーがたくさん乗船することを望みます。