クルーズ回数が少なく回答者として適当とは思いませんが、現在の私達の心境をお答えします。ご質問の「満足度」とは、「期待しているものがあっての満足度」という理解でお話を進めます。これまでの旅行を振り返ってみますと、「人との出会い」、「風景との出会い」が深......
クルーズ回数が少なく回答者として適当とは思いませんが、現在の私達の心境をお答えします。ご質問の「満足度」とは、「期待しているものがあっての満足度」という理解でお話を進めます。
これまでの旅行を振り返ってみますと、「人との出会い」、「風景との出会い」が深い思い出となっています。
1.クルーズにおける人との出会い
1-1.サービスが想定できる人達(食事スタッフ、ピアノバーのスタッフ)
今までのクルーズ経験から頭の中にベンチマークができており、サービスが満足できるかどうか判断しています。
1) 食事スタッフとのやり取りで毎日元気になります。
2019年7月のドナウ川クルーズでは食事係のピーターは私達が注文した内容・趣向を覚えていて、こちらの注文内容を予想し、「スターターは○○でしょ、メインは△△で」と、彼との注文の際のやり取りが毎食楽しみでした。さらに気配りが素晴らしく、お腹の具合の悪かった私に対して、朝食の際、「暖かいスープは如何ですか?」「コンジー(お粥)をお持ちしましょう」と感激のホスピタリティを示してくれました。
2) ピアノバーのスタッフが良ければバーは桃源郷(オールモースト・パラダイス)になります。
2018年3月の南太平洋・フィージークルーズ15日間(RCI)のピアノバーは私達にとってまさに桃源郷でした。赤ワインのメルローは主人のお気に入り、同じワイン専門の担当スタッフをいつも指名し意気投合、主人には次第に香り高きメルローが来るようになりました。私は色彩の鮮やかなカクテルを色々と試飲させて頂きました。またピアノ弾きの女性と親しくなり、私達が訪れると私達のリクエスト曲がずっと流れることになりました。
1-2.想定できない嬉しい出会い
1) 乗船客の人達(下船後も発展するお付き合い)
このところ同じクルーズで日本の方とお会いしたことはありません。
イクスカーションでご一緒し、意気投合したカップルとは下船後もメル友としてお付き合いしています。今、海外のメル友は10人、1年間にやり取りする英文メールも100通を超えるようになりました。このメールの英文作成がクルーズの会話で大変役立っています。
2) イクスカーションのガイドさん
2019年7月ブカレスト(ドナウ川クルーズ)のディナさんから時間の合間にドラキュラのモデルとなったヴラド3世(串刺し公)について話を伺いました。お礼に日本からのお菓子を手渡した処、早速休憩所で購入した当地のお菓子をお返しに頂きました。この丁寧さには私達も驚き感心しました。
3) ご参考までに(航海経験豊かな米国人は)
2019年3月に経験した「南米クルーズ」(スタープリンセス)では米国ご出身のMさんご夫妻とご一緒になりました。ご夫妻の航海日数はプリンセスクルーズだけでも1,570日ということでした。それほど経験のある人達がこのクルーズを選んだのは「新しい出会いを期待した」のか「3食昼寝付で動くホテルだから」ということではないかと勝手に想像しています。
2.出会いたい風景とは?(「暮らすように旅するヨーロッパ」をテーマに)
今回の「オーストリア周遊とドナウ川クルーズ」を通して自分達がどのような旅行をしたいのか、少し分かったような気がします。
1) リバークルーズの川辺の景色(絶景列車の車窓風景と比較して)
リバークルーズのイクスカーションを通して人々と文化に出会いたいということです。また変わりゆく風景をデッキで眺めながらゆっくり過ごすという点でリバークルーズは車窓を楽しむ絶景列車では似ています。今回の旅ではインスブルックからザルツブルグまで等いくつかの絶景列車の旅を堪能しました。今後の旅行ではリバークルーズと絶景列車をどのように組み合わせていくのかが、楽しみです。
2) 大きな都市よりも魅力的な小さな町を(寄港地あるいはイクスカーションを考えるのに)
美しい風景としてはハルシュタット、ペルトシャッハ、ゼーフェルトなど、また滞在して良かったのはインスブルック、クラーゲンフルト、バートイシュルなどの大きくない町です。経験する旅と共に自分達が思う美しい風景、滞在したい町の条件が変わっていくことに気が付きました。
3) 以上から「満足度」とは少し異なる世界で旅しているような気がします。