ラテン式カウントダウン
大晦日を海外で過ごすのは極めて稀である。大昔、クルーをやっていた時ですら、多くの同僚が休暇を取れずに働いている中、私は毎年、大晦日、年明けに仕事が入ることはなかった。
夕暮れ時、年越しそば代わりに、キャビア&グレイグースで乾杯した。
ディナー後に始まるパーティーには海岸沿いの街から花火の打ち上げもあるという。ドレスコードにも記載がなかったし、カウントダウンは白という認識に欠けていたため、白装束軍団の中にドピンクが乱入する形になった。
バー責任者ルードヴィックの特製カウントダウンエッグノックが振舞われ、11時57分、イタリア人クルーズディレクター シモネの先導でカウントダウンが始まった。
時刻は11時57分。
どう見ても2分先走りのカウントダウン。5、4、3、2、1、パーー‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ン
クラッカーがはじけた!
時刻は11時58分 Bonne Annee! 2019年の幕開けだ。
そーだね、2分くらい気にするなよ。どうでもいいって。人生に大切なのは楽しむことなんだよ。
そーだ、そーだ。そんなこと気にするのは人間が小さいぞ。
対岸に小さな花火がかすかに上がっているのが見える、
今宵は大いに飲み踊りあかそう。
コメントを投稿する
コメントを書く