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往年の名船 「United States」

シリーズ  書庫:往年の名船

久しぶりに往年の名船を....(一ヶ月ぶりだったんですね...)
お待ちかね、「United States」です。

建造所:Newport News SHipbuilding & Drydock Company 建造年:1952 総トン:53,329 船長:990(feet) 船幅:101(feet) 蒸気タービン船 巡航速度:33ノット 乗客:1928名 (ファースト:871、キャビンクラス:508、ツーリストクラス:549)

アメリカは現代においても多くの面で世界のトップを行く技術や産業を育んでいるわけですが、
客船の分野でも輝かしい時代を築いていた時期がありました。それは第二次世界大戦後、とり
わけ1950年代に頂点に達っしていたといえるでしょう。
船の旅は未だに人気があり、周期的な不景気はあったものの、世界大戦における勝利の繁栄は
続いていました。さらにこの時代は、まだ航空機は船舶にとって脅威ではなかったのです。

そんな当時のアメリカ技術力の象徴がこの船なんですね。

終戦間近な頃、ルーズベルト政権は実に11隻もの新しい大型遠洋定期船の計画を立てていま
した。これは再度の戦争が起こった場合の兵員輸送船としても考えられていたのです。しかし
結局その後のトルーマン政権ではこの計画を見直し、建造は6隻だけとしたのです。
1隻は北大西洋向けのいわゆるオーシャンライナー。2隻は中部大西洋から地中海向けの中型
定期船。残る3隻はの世界周遊の貨客船でした。
順に、「United States」、「Independence」、「Constitution」、「President Jackson」、
「President Adams」、「President Hayes」になります。
これらの船はまさにアメリカの象徴でした。

「United States」は1952年に登場します。

この船は、当時のアメリカを持ってしても、もっとも偉大な旅客船でした。当時の世界最速。
当時の競争相手である英国人からも、歓呼の声をもって迎えられたほどだったのです。

記録破りのこの船は、あらゆる点でアメリカが他より進んでいたことの象徴でした。アメリカ
の科学技術ばかりではなく、アメリカ経済、そしてアメリカの生活習慣の象徴だったのです。

しかしその後の多過ぎるストライキに象徴される労働問題、人件費と燃料費の高騰、そして訪
れた航空機という強大なライバルにより客足が遠のき、1960年代・70年代初期に、全ての米国
船籍の旅客船は絶滅してしまったのです。

「United States」は、1969年に最後の航海を行い、北大西洋におけるアメリカのオーシャン
ライナー運航に幕を降ろしました。この後姉妹船である「Mariposa」と「Monterey」は、1978年
まで運航が続けられました。残ったのは、「Independence」のハワイのクルーズ運航だけとな
ったのです。これも結局2001年で終了。現在はNCLがあらたにアメリカ船籍での運航を再開しま
したが、純粋に"オールアメリカ"ではないのはご存知の通りです。

skyblue0910

未だに係船されていますね。維持費が大変だと思いますが、NCL社はどうするのでしょうか? ノルウェー号はととっと処分したのに・・・! インフィニティに乗船した時、サブレストランに、1stクラス・ボールルームに使用されていた、ガラスの壁飾りが展示されていました。

ホントにどうするんでしょうね? INDEPENDENCEやCONSTITUTIONは動きがあったようですけど。2010年のSOLASを考えると、今動きがあったとしても稼動期間は2年程度になっちゃいますよね。それとも2010年をクリアするような大改造(ほとんど新造だと思いますが)を考えているんでしょうか?大飯喰らいの船を運用できるのか...RCIはガスタービンでさえ、ディーゼルに換装しようとしてるのに...

sanako

お久しぶりですね。遅ればせながら、この記事今見つけました・・・。実物の写真を見たのは初めてです。感動です。印刷しておきます!早いという事は聞いていましたが、33ノットですか!今になってようやく「本当に早かったんだ!」ということを自分で確認できました。(それまで無知だったので)

途中、香港記事が入ってしまったので、間が開いてしまいました。もう少し早く記事にする予定だったのですが。すごい船ですよね。艦船を除けばアメリカらしいといえば、これほどらしい船はないでしょう。

holymother

なんと懐かしい船でしょう!私はこのアメリカ号に今は亡き妻、フィンランド人のキリスッテーと乗船1968年頃と思いますが少人数の客員とアメリカ、ヨーロッパ、アジアと楽しい船旅を致しました。思い出の記念としてルームキーホルダーを今も大切にもっています。時折眺めては遠く過ぎのあの楽しき日々を思い浮かべています。

素晴らしい経験をお持ちなんですね...なんと羨ましい...
キーホルダー、大事にしてください。

maro

ありがとだっち。

(*^^)v

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