寄港地番外編
クルーズ最後の夜は荷造り、荷物出し、翌朝は慌ただしく朝食で締めくくり、余韻に浸る暇などない。それだけではない、最後の夜にはベッドの上に請求書が恭しく置かれている。船の中で料金に含まれない飲み物代やエクスカーション、ショップで購入した代金をチェックアウトまでに清算しなければならないのだ。ここで一挙に夢からうつつへと引き戻される。陸に上がりしばしの現実逃避を楽しむのが恒例となった。
2015年ジェノヴァで下船したときは更に2泊して、ポルトフィーノへ高速船を使って行き、次なる旅行先を夢膨らませた。ポルトフィーノはサントロペと並び、高級ブティックが店を連ね、セレブがヨットで押し寄せる。レストランも洒落た店が並び洗練された味であった。クルーザーを販売する店もあり冷やかしでのぞいたり、夏のバカンスにふさわしい場所だった。
翌年のニースでは下船後駅で車を借りてモナコへ。
モナコを拠点にコートダジュールの小さな村を満喫した。行先はアバウトにコルニッシュをぐるぐる走ると思いもかけない絶景に巡り会える。そこからまた行き交うクルーズ船を眺め過去と未来を融合させる貴重な時間となった。
2017年はチビッタベッキアからすぐに飛行機に乗り、乗継地、アブダビを旅した。ここでも着くなり車を借りて、市内を一望できるSt. Regisに泊まった。
翌日主要なモスクの見学をして、砂漠を2時間半走り、 砂漠のリゾート、Anantara Qasar Al Sarabへ。ラクダに乗ったり砂丘を登ったり初めての経験をした。自力で車でたどり着いた私たちにホテルの人は目を丸くしていた。
クルーズ旅行でいろいろな可能性が広がる。
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