船内が美術館に。アンディ・ウォーホルを楽しむMSCクルーズ
日本でも大人気の画家、アンディ・ウォーホルの作品をMSCクルーズの船内で鑑賞できるのをご存知でしょうか?これまでとは一味違ったクルーズ旅行が楽しめる、アートなMSCクルーズの客船をご紹介いたします。
1. MSCクルーズとアート
「クルーズ客船」と「アート作品」はとっても相性が良さそうですよね。
ただ、難しいアート作品を想像すると、ちょっと距離を感じてしまったりしませんか?
MSCクルーズの船内には、アートに触れることができる場所がそこかしこに広がっています。
1-1. アートギャラリーで絵画鑑賞
MSCクルーズ客船内には「アートギャラリー」と呼ばれる、絵画やアート作品を鑑賞できるエリアがあります。
レセプションのあるフロアに設置されていることが多く、アートギャラリーを見つけるのには難儀しません。
絵画や彫刻など、客船によって展示されている作品はさまざま。 乗船したら1度はゆっくりと足を止めて鑑賞する時間を作り、アート感覚を高めたいですね。
船によって印象が全く違うアートギャラリー
MSCシーショアのアートギャラリー
MSCシーショアのアートギャラリー
MSCファンタジアのギャラリープラザ
MSCシービューのアートギャラリー
MSCシーサイドのアートギャラリー
1-2. アートオークションで絵画を購入
クルーズ中、タイミングがよければアートオークションに参加することもできますよ。
MSCクルーズでは、クルーズ中不定期でアートオークションを開催することもあります。 多くは船内のロビーで乗客を集めておこない、オークションに参加しなくても見学することができますので、興味があればぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。
絵画のオークションは、なかなか体験できることではありませんよね。
1-3. 芸術家に向けて発信
MSCクルーズは2021年10月に、あるコンテストを開催し、芸術家に向けて応募するように発信しました。 それは「船体デザインコンテスト」です。 これは、MSCクルーズ最新客船のMSCエウリビアの船体デザインを、全世界のアーティスト、デザイナーの応募したデザインの中から決めるというもの。
このようなコンテストで船体デザインを決定するというのは、MSCクルーズとしては初めての試みでした。
対象となった客船MSCエウリビアは、MSCクルーズ2隻目となるLNGを動力にして稼働するエコシップ。 コンテストのキーテーマは「海への愛、持続可能な海洋環境へのリスペクト」。
夢のプロジェクトに関わるチャンスを広く募る
海を愛し、尊敬するアーティストやデザイナーからのデザインを募集するという、コンテスト募集要項も明示されていました。
アーティストやデザイナーにとって、クルーズ客船を巨大なキャンバスに見立ててデザインできるというのは大きな夢のプロジェクトとも言えるのではないでしょうか。
客船MSCエウリビア
2. ポップアートの二代巨匠、「アンディ・ウォーホル」と「ロイ・リキテンスタイン」
ポップアートを手がけた芸術家で、世界一有名と言えるのがアンディ・ウォーホル氏ではないでしょうか。
芸術にそれほど興味がないという方でも、街中や雑誌などで一度は目にしたことのあるデザインを生み出してきた芸術家で、日本でも名だたる美術館で展示会が開催されています。
もう1人、アンディ・ウォーホルに次いでポップアート芸術家として知られるのがロイ・リキテンスタイン氏。名前こそ日本では浸透していないにせよ、アメリカン・コミックから飛び出してきたような金髪の女性がポップな色彩とともに描かれた作品を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
そんなポップアート界の二代巨匠、アンディ・ウォーホルとロイ・リキテンスタインの作品がMSCクルーズの船上で楽しめるというから注目です。
2-1. MSCビルトゥオーサ(MSC Virtuosa)
客船MSCビルトゥオーサのバー「ラトリエ・バー&アート」(L' Atelier Bar & Art)でアンディ・ウォーホルとロイ・リキテンスタインの、全11作品を鑑賞しながら、お酒を楽しむことができます。
「ラトリエ・バー&アート」で音楽とアートを
MSCビルトゥオーサの社交場であるプロムナード、ギャラリア・ビルトゥオーサに面する位置にある「ラトリエ・バー&アート」(L' Atelier Bar & Art)は、まるで街角にある雰囲気のよいバー。
アートを楽しむと言っても、気負う必要はありません。 店内から流れるピアノの生演奏も気持ちがよく、ふらっと一杯、お酒を楽しむ気持ちで出かけることができる素敵な場所となるでしょう。
「ラトリエ・バー&アート」L'Atelier Bar & Art
「ラトリエ・バー&アート」L'Atelier Bar & Art
Andy Warhol「Superman」
「Bull Profile Series」Roy Lichtenstein
「Bull Profile Series」Roy Lichtenstein
3. 落札総額価格の最高額を記録したこともある「ダミアン・ハースト」
2022年3月から東京の新国立美術館で、日本で初めての大規模個展を開催する予定の、現代アーティスト「ダミアン・ハースト」氏。
本物のサメや牛をホルマリン漬けにした作品などが有名で、「生と死」を表す唯一無二の作品観が特徴的。
2008年サザビーズで複数作品を出品した際に、当時の1人の作品の総額落札価格の最高額を樹立したこともあるほど。
日本人にもなじみ深い「桜」シリーズ
そんなダミアン・ハースト氏の手がける、見るものに「生と死」について問う展示とは真逆とも言える世界観、朗らかで明るい色使いがキャンバスいっぱいに広がる「桜」シリーズの絵画をMSCクルーズ船上で楽しめるというから必見です。
3-1. MSCグランディオーサ(MSC Grandiosa)
客船MSCグランディオーサのバー「ラトリエ・バー&アート」(L' Atelier Bar & Art)でダミアン・ハーストの絵画を楽しむことができます。
「ラトリエ・バー&アート」で日本との繋がりを
「ラトリエ・バー&アート」(L' Atelier Bar & Art)に展示される、ダミアン・ハースト「The virtues」の、桜を描いた8作品をお楽しみ。
「The Virtues」は、日本語に訳すと「徳」や「美徳」となり、日本人の道徳観の根源ともなっている、新渡戸稲造が提唱した「武士道」における8つの徳である「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」を元に名づけられました。
桜が「生と死」の象徴であるという理解の元に制作されたこの作品。日本との繋がりを感じながら楽しめそうです。
4. まとめ
MSCクルーズは、特に最新客船の船内デザインや施設設備などの色使いがシャープで、洗練されたものが多い印象でした。
それだけにとどまらず、MSCクルーズの客層年代にヒットするような、アンディウォーホルやロイ・リキテンスタインらポップアート作家の作品をアトリエを兼ねたバーで展開するなど、アート作品好きにはたまらないクルーズの楽しみ方ができるのは大変魅力的です。
あまりアートには詳しくない方でも、船内のロビーで不定期におこなわれる、アート・オークションを気軽に覗き、アート気分を高めてみるのも楽しそうですよ。
※ 記事内に紹介されているクルーズ船や寄港地の情報については、記事執筆者の経験や情報収集に基づいた参考情報であり、実際の内容と異なる場合や、内容が変更されている場合があります。
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