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クルーズマンズではじめよう
クルーズ客船によって若干の違いがあるでしょうが、ほとんどの船は乗客や乗組員が使う3日~4日分を港で清水タンクに給水してから出港している筈で、次の寄港地でも給水することが多い筈です。
ただ、次の寄港地までの日数が長かったり、予想以上に水の使用量が増えた場合には不足しますし、寄港地の水が衛生基準以下だったり設備故障等で給水できない可能性もありますから、クルーズ客船には海水から真水を造る造水器を複数台装備するのが常識になっています。
そのため、港で給水した水を飲料水用に、造水器で造った水をトイレを含む生活用水に使用する船が多いようです。
例えば飛鳥Ⅱですが、私の知る限り、清水タンクにはほぼ3日分の使用量にあたる約1,800トンを貯水したうえで、3台の加熱蒸発式の造水器を装備してほぼ1日分にあたる真水を毎日造っているそうで、飲料水としても全く問題ないそうです。
なお、造水器で造った真水には味がないため飲料水に使う場合はミネラル等を加えてうま味を出す工夫をしている客船も有ると聞いています。
また、トイレ用水に海水をそのまま使うのは海洋生物や汚染水の混入、塩害で配管等の設備を痛める可能性が高いため現在では脱塩機能のあるフィルターを通さない限り使用しない船が多いそうです。