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クルーズマンズではじめよう
2018年9月28日のCruise Industry Newsからです。
With 11 LNG-fueled ships on order, Carnival Corporation has the largest orderbook of green ships in the cruise industry.
Later this year, the company's German brand, AIDA Cruises, will make history when the new 183,900-ton AIDAnova becomes the first cruise ship in the world to be powered by LNG while both at sea and in port. カーニバルグループはすでに11隻のLNG燃料船を発注したとのこと。その第一船がAIDAnova(写真の船)で今年竣工予定というのが9月のニュース。
12月にはすでに処女航海を終えて、カナリヤ諸島クルーズについているようです。
カーニバルによると、燃料コストで20%、効率で35%のアップと解説しています。燃料効率が上がると環境に対する負荷が下がることは事実だと思いますが、具体的にはNOXが下がる。SOXが下がる、CO2放出が下がる等と色々な要素で環境負荷が下がることになります。今までは油を炊いていたところが、天然ガスになりますので、全てにおいて下がります。
乗りごごちは、どうでしょう。今までは重油または軽油でエンジンまたはジェットタービンを回して発電し、電気でプロペラを回していたのが、天然ガス炊きのガスエンジンまたはガスタービンになって発電するだけなので基本的には乗り心地は変わらないと思いますが、燃料が油からガスに変わることで、振動の少ない最新鋭のガスタービンがメインになるかもしれません。これのポッド推進をつけてシャフトをなくすと振動は少なくなるでしょうね。
ちなみに、LNG燃料船が進まないのは、コストだけではなく燃料を補給するインフラの整備。つまり、LNG Bunkeringの設備が各港で整わないと、船の燃料転換は出来ない。鶏が先か卵が先かの議論ですが、世界の環境問題でさらに規制が進むと、一気に燃料転換が進む可能性があります。クルーズ船は航路が比較的決まっているので、Bunkeringの整備が限られた港で出来れば燃料変換が可能で、商船と比べてLNG燃料化では最先端を走っているようです。