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クルーズマンズではじめよう
サイドスラスターとポッド推進
造船の専門家の方が答えた方が正しい回答になるのでしょうが、横に動く機能はサイドスラスターが提供しています。
Queen Victoriaの売店で買ったQueen Mary 2改装中の写真集に普段見ることのできない部分の写真が多く載っていたので、それを使って説明したいと思います。 参考文献。2016年のBlohm+Voss造船所での改装工事の写真集です。
3週間の改装工事の記録です。
Queen Mary 2は船首側に3つのサイドスラスターがついています。文献によると、それぞれが3.2MWのモーターとプロペラがついたトンネルがあり、蓋のようなセンターヒンジのドアが右舷・左舷両側に付いている。としています。そのプロペラが回ることで、左右にスライドして動く推進力が発生します。
写真下部に、スラスターの説明あり。
改修が終わった3つのスラスター
さらに、文献は、4つのRoll-Royce Mermaid Podsがあり、2つは360度回転が可能で、それがラダー(舵)と推進力を提供している。この2つのPod推進器と、スラスターによって、全長の長さの範囲でその場回頭が可能であると説明しています。
ポッド推進器
ポッド推進は比較的新しい技術であり、大阪府立大学池田先生によると、「プリンセスクルーズなど船会社によっては、ポッド推進器の価格の高さと信頼性を考慮して導入していないと解説しておられます。」(世界のクルーズ客船2013−2014 海人社)調べてみると同じカーニバルグループでもAIDA、CUNARDはポッド推進。COSTA、PRINCESSはプロペラを採用しているのは興味深いところです。
ポッド推進の船は船首のみにスラスター、プロペラ推進の船は、船首・船尾ともにスラスターが付いていることになります。