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クルーズマンズではじめよう
あくまで私個人の好みも入りますが 現在の20万トンクラスで限界ではないかと思います。
理由の一つとして利益を出すには船室をほぼ満室にするのが理想ですが、埋めるために安売りして価格競争が起き、利益減少からサービスの低下、リピーターの減少に繋がりかねない可能性やリスクがあります。 乗る理由は違いますが飛行機でも一時期、中型機(B787)VS大型機(A380)とありましたが、搭乗率を上げるのに苦労し結局A380は生産中止となりました。
もう一つの理由はリピーターが毎回大きい船を選んでくれるかどうかです。初めてのクルーズであれば新しくてエンタメが多数あるような大きい船を選ぶ方が多いと思いますが、数回目になると中型船や小型船でスタッフのケアが届きやすかったり、公共の場があまり混雑していない、どこへ行くにも遠すぎない適度な距離の船を望むような気がします(あくまで私の好みです)
また、寄港地で1万人前後が降りて観光となるとどこも混雑して満足度が高くなると思えないのと、ヨーロッパ方面でクルーズの受け入れ数を規制する動きも出てきているので経営的に考えても今の大きさで限界ではないでしょうか。
全くの個人的な見方ですが、クルーズ船の大型化は1987年に竣工した7万超総トンの「ソブリン・オブ・ザ・シーズ」以降、急速に進み、現在では23万総トンの船まであるので、30万総トン近い船が現れるのは時間の問題でしょう。
ましてやタンカーやコンテナ船ですと全長400m超、全幅60m超、載荷重量50万トンまで有るのですから船体だけなら技術的な問題は全く無い筈です。
ただ、30万総トン超のクルーズ船となると私には疑問です。
と、いうのは現在のクルーズ船では最大という23万総トンの「オアシス・オブ・ザ・シーズ」クラスでも全長362m、全幅47mなのに、2016年に拡張されたパナマ運河でも全長366m、全幅49m、喫水15.2mが限度で高さは旧来の運河と同じだそうですから船体設計をよほど丁寧にやらないと限度オーバーとなってパナマ運河を通航できません( 閘門自体には余裕があるようなので将来的には拡大されるかも)。
現在のクルーズがアメリカの繁栄とそれに伴うカリブ海クルーズに支えられているのは事実ですが、いかにアメリカ人といえども毎回カリブ海だけでは満足しないで西海岸側にも行きたくなるでしょう。
そうなったときパナマ運河の通航可否は大問題になる筈で、駄目ならその他の国の港に行こうとしても喫水の深い超巨大クルーズ船が入れる港は限られます。
まして、20万総トンクラスでも乗船客は最大だと6,000人超ですから30万総トンを超えると1万人前後にもなる筈。
それだけの観光客を一気に受け入れるだけの港と集客力のある観光地、そして驚くような魅力的な船内施設が揃わない限りそろそろ限界と思いますが如何でしょうか。