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クルーズマンズではじめよう
ご質問の内容を読んで、まさにRepositioning乗船前の我が家と同じ状況と思い回答させていただきます。先週Vancouver発Yokohama着のRepositioningから帰ってきました。乗船前は揺れる前提で臨みました。船酔いを克服したい家内はこれに耐えられると自信がつくと、酔い止めを大量に購入しての乗船。不謹慎な私は、「船旅はやっぱり揺れないと。」と、ブリッジが波をかぶるシーンを期待して乗船しました。結果は、マラッカ海峡並みに全く揺れない。とは言いませんが、アドリア海、地中海、北海と比較しても「揺れは少ない。」航海でした。
今回は、Holland AmericaのWesterdamでのRepositioning。Vancouverを出た後は、Juneauに寄港して、そのまま釧路までNon Stopの航路です。Juneauを出たところで、進路の選択がアナウンスされました。気圧と波高によっては、アリューシャン列島を少し離れて、南側のコースを選択する可能性があるとのこと。寄港地がないだけに、天候に合わせて最適なコースが選べるようです。
近年にない規模と勢力で大きな被害を出した台風19号ですが、それに直面する行程でした。予想では10月12日に関東上陸、13日に太平洋に抜ける台風に対して、Westerdamの行程は11日函館を出航して12日太平洋を南下、13日に横浜入港でした。10日の釧路出航時の船長判断は、11日函館抜港、日本海に抜けて11日中に可能な限り南下し、12日に関門海峡を抜けて、台風を追いかける形で13日がSea Day。14日早朝に横浜入港と、予想以上に危険を避け、快適さを重視する行程変更。1日長い航海となりました。結果。台風直撃の中でも、雨に会うこともなくスムーズな航海でした。
長期の航海故に航路が選べる。
速度的にも15〜20ノットの中で、天候に合わせたスピード選択。
寄港地も少なく安全第一の柔軟的なスケジュール。
これは、Westerdamだけかもしれませんが、結局今までの私のクルーズ経験の中では、スムーズな航海の上位に順位付けされる快適クルーズでした。
以下写真です。
10月3日 航跡 波はありますが揺れません。
10月4日 凪です。
10月5日 波高は3日の半分ぐらい
10月6日 空に前線がくっきり見えます。海面は凪でした。
10月7日 日付変更線を超えました。白波あり。一番の揺れになりましたが、それでも大した揺れではありませんでした。
10月7日 波が高くなってきました。でも揺れは軽度です。波の方向が良かったのでしょう。
10月8日 昨日の波もおさまりました。
10月9日 台風の影響が少しでてきました。波も高くなりましたが、東の風。後ろからの波でした。
10月11日 津軽海峡を通過し日本海南下中
10月12日 台風の影響で波はありますが、揺れはほとんどなし。台風の余波が激しいと思ったのですが。。。予想外。
奥様に心配いらないとお伝えして、長期航海を楽しんでください。Repositioningはゆったり楽しいですよ。(でも、揺れた時はごめんなさい。)
昨年ノルウエージャン・ジュエルでバンクーバーからアラスカのケチカン、ジュノー、スワードに寄港したあとロシアのペトロパブロフスクカムチャッキーを経由し、横浜迄の太平洋横断クルーズを体験しました。 アラスカのスワードからロシアのペトロパブロフスクカムチャッキーまでは無寄港で6日間終日航海で、北極にも近く荒天で有名なベーリング海やアリューシャン列島沖を航行するので、ローリング(船の横方向の揺れ)やピッチング(縦方向の揺れ)やパンチング(波が船体を叩く)は覚悟の上で乗船しました。
実際にベーリング海では大嵐に遭遇し、これらの揺れや衝撃も経験しましたが、総トン数93,000トンの大型客船なのでまさに「大船に乗った気分」で過ごし、船酔いもしませんでした。中には船酔いした人もいましたが、船旅の醍醐味が味わえて楽しかったです。
本船はロシアのペトロパブロフスクカムチャッキーに寄港したので太平洋の北側の荒海を航行しましたが、他船の太平洋横断クルーズはアラスカから北海道に直行するルートが殆どなので、航路を選んで乗ればこんなには揺れないと思います。
この太平洋横断のポジショニングクルーズはカナダ、アメリカ、ロシアの港に寄港したあと小樽、函館、青森にも寄港したので、海外旅行と国内旅行も味わえ一粒で二度おいしいクルーズでした。