東京のクルーズ旅行 のQ&A

地方でも外航クルーズ船の受入が活況を呈してきておりますが、受入で最も大切なのは「おもてなし」もさる事ながら何と言ってもCIQが先ずはきちんとできなければなりません。当然、法務省入国管理局、財務省関税局、厚生労働省検疫所など各省庁内では勿論諸外国の事例を参考に体制を整えつつあるかとは思いますが、現在カーニバル、コスタなどでもインターポルティングで横浜からスムーズにCIQができても同一船でも地方ではまだまだ港湾関係者、クルーズ船社、CIQ関係者が刷り合わせする組織は出来上がってはいるものの、横浜港などでは問題なくても地方港で１～2時間下船で船内で諸手続きで待たされて様々なトラブルが生じてきている実態が既にあります。折角クルーズが日本でも浸透しはじめてきているので、 訪日クルーズ客の方々に諸外国に負けない様な対応ができる様にしていきたいものですね。丁度来週国土交通省産業港湾、観光庁の方々と訪日クルーズ外国人への魅力発信と更なる促進に向けた会議があり出席しますので、スムーズなCIQ対応は最も重要ですので（今回は寄港地観光の充実がテーマですので十分できないかもしれませんが）CIQに時間がかかる＝寄港地観光時間が短くなるので、良く話し合って頂きますね。因みにシンガポールは最長でも60分を最長目標に掲げて対応している様です。

当初、乗船するつもりで実際に予約までしかけたのですが結局NCLジュエルを予約しました。

良い点

• 1.新造船
• 2.チャーターなので日本語対応＆JTBが乗船していて安心
• 3.GW日程内の航程
• 4.終日クルーズが多いので船内を満喫できそう

懸念点

• 1.終日クルーズばかりで寄港地も停泊時間が短い
• 2.チャーターだと船会社のカラーが出にくい？（食事・イベント）
• 3.チャーターなのでゲストはほぼ日本人のみで外国船の雰囲気が薄い

NCLジュエルもMSCスプレンディダも日本のGWに合わせた日程なので乗客はほぼ日本人になるかとは思いますが、デメリットの寄港地＆停泊時間でNCLジュエルに変更しました。
新造船はかなり魅力的だったので、チャーターじゃなかったらコスタ・ベネチアに決めていたかもしれません。

東京でMSCリリカ

ホテル船については、東京都が公募でMSCに決めた記事が都のウェブサイトで公表されています。 http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/05/01/01.html
東京都の発表

https://www.msccruises.jp/jp-jp/About-MSC/News/JPN-Beginning-Consultation-ProcessTokyo2020Hotelship.aspx
MSCの発表

横浜でサンプリンセス

横浜市は、JTBと一緒に発表しています。 http://www.city.yokohama.lg.jp/kowan/news/houdou/2018houdou/pdf/20180625.pdf 横浜市のウェブサイト

川崎市検討開始

川崎市のウェブサイトからの抜粋です。 インバウンド等誘客推進会議 川崎市が説明に使った国土交通省資料

千葉県は5万トンまで

日経新聞からの抜粋です。 森田知事の発言

現在の晴海客船ターミナルでも日本船の出入港はそう多くないので日本船の出入港が増えることは期待薄ですが、外国船の寄港は確実に増加し、大型クルーズ船の寄港ではベイブリッジの高さに問題のある横浜港との鍔迫り合いになると思います。 私の考えるメリット・デメリットは下記です。

＜メリット＞ １．何と言っても日本の首都TOKYOに直接入港ですから、海外での集客効果は抜群でしょう。 ２．２２万総トンまでの船なら着岸できるそうですから、寄港先に困る超大型クルーズ船でもOKです。 ３．都心の皇居や銀座、浅草までゆりかもめを使えば歩く時間や待ち時間を入れても１時間以内、自由時間を有効に使えます。 ４．横浜からだと都心を抜けるために行きにくかった千葉や茨城の観光地（例えば水郷や筑波山、水戸）に行きやすくなります。 ５．東京の高層ビル群や夜景が船上からも綺麗に見えるので下船しない乗客も 満足するでしょう。 ６．ターミナルの入口に東京湾岸警察署、その近くに東京海上保安部が有りますから治安は万全、周辺の散策も安心です。

＜デメリット＞ １．岸壁の長さが４３０ｍですから全長が３００ｍ近いかそれ以上の大型船は１隻しか停泊できません。飛鳥Ⅱクラスの中型船でも２隻がやっとです。 ２．東京湾は船舶が輻輳する地域の上、意外に浅い海のため横浜に入港するよりも確実に１時間の時間ロスが発生します。 ３．クルーズターミナルの前面海域は狭く、青海や大井のコンテナ埠頭の奥ですから操船余地があまり無く、船長さんには厳しい着岸となります。 ４．ゆりかもめの駅までは徒歩で１０分以内ですが、ゆりかもめ自体が大量輸送にむかない車両なので、一時に大勢の人が集まると大渋滞になります。 ５．外国人に人気の富士山や古都鎌倉に行く場合は横浜が絶対有利です。 ６．東京港でも晴海と違って台場は意外に高い波が立ち風が吹き抜けます。船自体には全く影響無いでしょうが、乗客の印象はどうでしょう。

以上ですが、横浜市が新港埠頭にも大型客船ターミナルを整備するようですし、評判の悪い大黒埠頭も改善するそうなので、オリンピック前後の一時期は盛り上がっても係船料等の対応を東京都が誤ると晴海の二の舞になり、現在と大して変わらない状況に陥る可能性も大だと思います。

開業日は２０２０年７月１４日。 開業初日にロイヤル・カリビアン・インターナショナルのスペクトラム・オブ・ザ・シーズが入港予定です。

今のところ、その次といわれているのがキュナードのクイーン・エリザベスで、これが２０２０年９月２８日とされています。

以下の公式URLをご参照ください。

公式URL：http://www.tokyo-international-cruise-terminal.jp/