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クルーズマンズではじめよう
ソマリア海域で狙われた客船なら存じております。
2005年にシーボーン・スピリット(Seabourn)
2008年にル・ポナン(PONANT)
2008年にノーティカ(Oceania)
2009年にMSC・メロディ(MSC)
それぞれ襲われはしましたが、拿捕されたのはル・ポナンの8日間だけで他3船は襲撃のみとなっています。
解放条件は公開されていない様です。
客船が襲われにくい理由にその制圧の難しさが挙げられます。
人が多ければ多いほど監視や拘束に人手が必要になり、必然的に貨物船やタンカーの様な少人数で動かしている船を狙ってブリッジを制圧した方が効率的だからです。
事実拿捕に成功した船はほとんどが30名以下で(ポナンも30名)、多くても50名ほどとなっています。
また、私見ではありますが近年の客船は護衛艦を付けたり、予め兵隊を乗船させたりと、自衛手段をとっている事も一定の効果があるのかも知れません。
ソマリアではないのですが私の父が貨物船で旅行した際に海賊に襲われ、乗船客の一人が海賊を挑発し撃たれて亡くなったそうです。
父曰く「彼らは人を殺すことに躊躇いはないが、殺してしまうとその後の船のコントロールが大変なのと、人質にならなくなるのが問題らしい」と言っていました。
70年代~80年代の話なので、2000年代においてはその限りではないかもしれませんが、参考程度に。
客船が海賊に拿捕されたという話はこの10年聞いたことが有りませんが、ソマリア沖(アラビア湾)の海賊問題が未だに話題になっている中、スエズ運河航路を運航する客船は、当該海域を夜間に通航する際に船体の照明を落としていたとお客様に聞きました。答えになっていないと思いますが、最近の情報でございました。