非日常のクルーズ旅行をもっと身近に。
クルーズマンズではじめよう
Yotajiさんが記載しておられるように、造船所が集約されてきている中で、何隻か同型船を予約するために、偏ってくるのだと思っています。例えば、カーニバルがフィンカンティエリを抑えたら、残りの各社は、マイヤーかアトランティークを抑えにかかるという感じです。ただ、この傾向は1980年代には既に確立されており、カーニバルのホリデーシリーズも3隻でした。(もっと古くからは私の好きなロイヤルバイキング3姉妹も姉妹船です。)
RCLは同系列のロイヤルカリビアン、セリブリティ、ならびにアズマラが趣向・カテゴリーの異なる船会社となっているため、同型新造船を複数ブランドに投入することは無い様に思えますが、カーニバルは、同型船を多数発注して、系列の異なるブランドに振り分けています。
先日(2019年のGW)処女航海で日本に来ていたコスタベネチアはカーニバルのビスタクラス。7隻発注の中で3隻がカーニバル、2隻がコスタ、残り2隻が中国向けですがブランド未定になっているようです。
Vista-class cruise ship (Carnival)
https://en.wikipedia.org/wiki/Vista-class_cruise_ship_(Carnival)
各造船会社のWeb Pageには製造した船が記載されていますので、見られると形を含めて、特色もわかってくると思います。
Meyer Werft
https://www.meyerwerft.de/en/meyerwerft_de/schiffe/kreuzfahrtschiffe/kreuzfahrtschiffe.jsp
Fincantieri
https://www.fincantieri.com/en/products-and-services/cruise-ships/
Chantiers de l’Atlantique (旧STX France)
http://chantiers-atlantique.com/en/bu-ships/passenger-ships/
クルーズ各社のグループ化も勿論要因として大きいのですが、実は造船所の統合というか寡占化も小さくないと考えています。
大型船を作れる造船所はグループとしてみると、もう世界で2つしかないと言ってもよい状態になっています。
一つがドイツのマイヤーベルフト。もう一つがイタリアのフィンカンティエリです。
フィンランドのアーケルや、フランスのアトランティークもすでに傘下企業でしかありません。
RCIやNCLグループはマイヤー系への発注が多く、カーニバル系はフィンカンティエリが多いのが現状ですかね…
それぞれの標準系をベースにするので、骨格が似たような新造船が量産される結果となります。
勿論、高騰する建造費用を少しでも削減しようと言う発注側の思惑も小さくないですけどね。